バルシオン王国の幸せ家族計画
「アステル、お前がオレ様の家来一号兼后になって今日で一ヶ月だ!」
ここはバルシオン王国のお城にある寝室。キングサイズ、というのだろうか、ゆうに三人か四人は寝れそうな広いベッドの上に私達は輪になって座っていた。
「ボクの花嫁さんになって一ヶ月でもありますよ。あとスカーとも」
「そういえばそうでしたね…ごめんなさい、忙しくて忘れていました。もしかしてこの状況と関係があるんですか?」
「関係アリまくりだっつーの! オレたち夫婦になって一ヶ月なのに何もしてないだろー! だから…その…そろそろオレ様と……」
「ライさんと?」
「あーもう! バカっ! 察しろー!」
「…殿下達もご立派な成人であられる。夫婦になって一ヶ月なら…初夜を迎えても良いのではないかと思う」
真っ赤になってしまったライさんの代わりに、神妙な顔をしたスカーさんが口を開いた。
「な、なるほど…確かにそうかもしれません」
夫婦なら当然のことであるが、これまでそういう想像をしたことは無かった。少し思案しているとミューさんが悲しそうに呟く。
「やっぱり、急ですよね…アステルさまの心の準備がまだなら、今日はやめましょう」
「何でだよ! オレはもう待てねーぞ! アステル、まだオレがガキだからイヤなのか?ほっぺじゃないキスだって結婚式から一回もしてねーし、毎日一緒のベッドで寝ててもお前はすぐ寝ちまうし……」
「ボクたちがまだ子どもだから、男として見て貰えてないのかなって…ちょっぴり不安になってしまったんです……」
「ご、ごめんなさい…! お二人のことはちゃんと男性として見てます! ただ、どうしたら良いのか分からなくて……」
落ち込む二人に必死に弁解していると、スカーさんが躊躇いがちに私に問いかけた。
「……つまり、これから性交渉することについては同意してくれたのだろうか?」
「えっと…はい……」
「初めてで不安がる気持ちは分かる。だが、一般的な方法は既にお二人にお教えしている。私も全力でサポートするつもりだ。絶対に君の嫌がることはせず、傷付けないと約束しよう。君がやめたい時にやめるから遠慮なく言ってくれ。時間をかけて徐々に身体を慣らしていけば良い」
「わかりました…よろしくお願いします」
スカーさんに真摯に語られ、今更ながら実感が湧き緊張してくる。
「すー、はー…よしっ! 家来一号! キスするからこっち向け!」
「は、はいっ!」
「……あれ? 目ってオレがつぶるのか?」
「あっ、私が閉じますね」
「…………」
「兄さま、次はボクの番なので早くして下さい」
「わ、わかってるって! なんか…すげードキドキする…まつげなげーし…かわいーし……」
小さく呟く声に自分の頬が赤くなるのを感じる。遂に意を決したように熱が近付き、震える唇がそっと触れた。目を開けると、真っ赤になったライさんが顔を逸らすところだった。
「み、見んなよぉ……」
「アステルさま、ボクともキスして下さい」
指先をそっと握られてミューさんの方を向く。くるんとした瞳が近付き、柔らかく口付けられると、ふわりと花の香りが鼻をくすぐった。
「えへっ…ちょっぴり恥ずかしいです…次はスカーですよ」
「いえ、私は……」
「私、ライさんとミューさんのこと大好きですが、同じくらいスカーさんのことも好きです。私達だけの時は遠慮しないって約束しましたよね?」
「むう……」
スカーさんに向き合い目を閉じて待つ。骨張った手がおずおずと肩に載せられ、息を呑むのが聞こえる。少し荒れた唇が僅かに重なるが、触れた途端に離れていった。
「…………っ」
「ははっ! スカー顔真っ赤じゃん!」
「兄さまも負けないくらいお顔が真っ赤です」
「うっせー! お前の方が赤いだろーが!」
「兄さまの方が赤いです!」
「ぜ、全員赤いってことで良いんじゃないですかね…?」
言い合いを始めた王子たちの間に割って入る。二人は私を見ると、顔を見合わせて吹き出した。
「へへっ…たしかに…お前のほっぺ、リンゴみたいだな」
「ふふっ…すごく…可愛らしいです」
ライさんはキラキラとした笑顔でぎゅっと私の腕に絡み、ミューさんもはにかんだ笑みを浮かべて逆の腕を組む。私を挟む二人の天使は、両頬にキスを落とし囁いた。
「好きだ、アステル」
「大好きです、アステルさま」
「ふふっ…私もお二人のこと大好きです。もちろん、スカーさんのことも」
「オレもスカーのこと好きだぜ!」
「僕もスカーのこと好きですよ」
「……三人揃ってその様に見つめないで下さい…私も、その…好き、です」
視線から逃げるように横を向きながら、消え入りそうな声で告げられる。いつも堂々とした彼の珍しい表情に、胸の奥が音を立てた。
「ははっ! なんか今日のスカーおもしれー!」
「兄さま、あまりスカーをからかってはいけませんよ。でも…ふふっ、僕もこんなスカーは初めて見ました」
「ミュゼルカ様まで…そろそろアステルが服を脱ぐのを手伝われてはいかがですか?」
「あっ! そうでした! アステルさま、お洋服をお脱がししても良いですか?」
「えっ、はい…よろしくお願いします……」
「おー! まかせろー! ん? お前の服、どうなってんだ?」
「えっと、ここにボタンがあってですね…ここは紐で縛ってて……」
「わっかんねー! もっとオレ様が脱がしやすい服を着やがれ!」
「ええ…結構気に入ってるんだけどな」
「あっ外れました!」
ミューさんの声と同時に背中の紐が解け、腰から上の布がパサリと落ちた。下着だけになり、思わず手で胸を隠す。
「きゃっ!」
「わあっ! ごめんなさい……」
「いえ…大丈夫です……」
「ダリルのヤツはよくバカにしてたけど…フツーにデカイよな……」
「えっと…アステルさま…お胸を触っても良いですか…?」
「ど、どうぞ……」
恥ずかしさを抑えて手を外すと、ミューさんは指で優しくツンツンと突いた後、下から包むように触れる。
「うわあ…すごくふわふわで…マシュマロみたいに柔らかいです…!」
「ミューばっかズリーぞ! オレ様にも触らせろ! うわあ…ホントだ、やわらけー……」
白く小さな手に胸を弄られ、くすぐったいような、気持ち良いような不思議な気分になる。ミューさんのすべすべの手が下着の中に侵入し、敏感な突起を掠めると、思わず甘い声が零れた。
「あっ…♡んっ…♡」
「ふふっ…ここ、気持ち良いですか? 少しお声が甘い気がします…下着も外して…次は舐めてみますね…兄さまはしないんですか?」
「おっぱい吸うなんて、ガキみたいで恥ずかしいだろ……」
「お乳を飲むためじゃなくて、勇者さまを気持ち良くさせるために吸うんです。子どもじゃなくて大人のすることですよ」
ミューさんはそう言うと、外気に触れて固さを増した飾りに口を寄せ、上目遣いでペロペロと舐め始める。そこから甘い痺れが広がり下半身がジンジンと疼いた。
「あっ♡ミューさん♡んんっ♡」
「アステル…そんなに気持ち良いのか?」
「はい♡あっ♡すごく♡気持ち良いです♡」
「そ、それならオレも…!」
「ああっ♡」
ライさんはパクリと食い付き、ちゅうっと強く吸った。吸う度に前歯が軽く当たり、ピリッとした刺激が走る。 快感に腰が砕けベッドの上に倒れると、二人も私を追い掛けるように寝転び舐め続ける。両胸からの異なる刺激に、トロトロと愛液が滴り止まらない。
「ライさん♡ミューさん♡あっ♡すごく、上手です♡んっ♡気持ち良くて♡ゾクゾクします♡ああっ♡」
夢中で喘いでいると、ずっと様子を見ていたスカーさんが私の足元に近付き、おもむろに脚を掴んで開いた。
「きゃっ! す、スカーさん…?」
「すまない…だがこちらを準備しておかねば……」
彼は慎重に下着を脱がせると、足の間に頭を入れる。恥ずかし過ぎる体勢に戸惑ったのも束の間、湿る秘裂を指で開かれ、肉厚な舌でそっと撫でられた。
「ああっ♡スカーさん♡そんなところ♡んっ♡ダメっ♡汚いです♡」
「大丈夫、恥ずかしがらなくて良い…君のここも…とても…綺麗だ……」
ピチャッ…ピチャッ…ジュルッ…ジュルルッ……
自分でも触れたことのない場所を舐められ啜られる。生温かく湿った粘膜同士が擦れ合う甘美な刺激に身体を捩った。
「あっ♡あっ♡気持ち、良いです♡んっ、スカーさんの♡舌が入って♡ああっ♡」
もっと奥まで、と彼の舌をねだるように腰を浮かせるとドロリと愛液が溢れる。スカーさんは私の太腿を抑えつつ優しく舐め取り、舌をより深くまで沈めた。
「あっ♡舌♡気持ちいい♡スカーさん♡スカーさん♡」
「んっ…痛みは…無いようだな…もう少し…奥まで……」
「アステル…スカーばっか見てないでオレ様も見ろよ…もっと強く吸ってやる…!」
「僕も負けたくありません…!」
二人も一生懸命乳首を吸いながら、私の腰や太ももを優しく愛撫する。気持ち良さが熱となってお腹に溜まっていき、じわじわと限界が近付くのを感じた。
「ああっ♡なんか♡キちゃいます♡あっ♡ダメッ♡一回、止めて、くださ…あっ♡んっ♡なんで♡強くしちゃ、や♡」 制止の声に反して三人は舌の動きを強める。逃げようにも手足の先まで力が入らず、喘ぎ声ばかり大きくなっていく。
「あっ♡いやっ♡気持ち良すぎます♡あっ♡もう♡ダメ♡なんか、キちゃいます♡あっ♡あっ♡あ、あああっ♡」
ビクッビクビクッビクンッ
下腹部が一際大きく痙攣し、身体が弓なりに反る。力が抜けると震える膣口から蜜がごぽりと零れた。
「はあ…♡はあ…♡」
「お前…イったのか?」
「た、たぶん…イき、ました……」
「ボクたちで感じてくれたってことですよね? よかったです……」
「あー…なんかお前の声聞いてたら…チンコがいてえ……」
「実はボクも…ムズムズします……」
「殿下達、こちらへおいで下さい」
ぐったりと投げ出す脚を持ち上げられ、スカーさんに秘裂を開かれる。横から二人にグネグネと動く膣内を覗き込まれ恥ずかしさを覚える一方、蕩けきった心は彼らに全てを晒け出したいと望んでいた。
「既にお二人にはお教えしましたが、膣にペニスを挿入する前によく慣らす必要があります。ミュゼルカ様、ゆっくり指を挿れてみて下さい」
「はい…わかりました」
ミューさんの白くて細い人差し指が私の膣内に沈んでいく。緩み十分に濡れた肉壺は指の根元まで難なく呑み込んだ。
「あっ…♡はあ…♡はあ…♡」
「わあ…勇者さまのナカ…すごく熱いです……」
「アステル、スカー! オレも挿れて良いか⁉」
「はい…どうぞ……」
「くれぐれも乱暴にはなさらないように」
「わかってるって…! うわ、すげー…ヌルヌルしてる……」
「そのままゆっくり揺らすように動かしてみて下さい」
グチャ…ヌチャッ…グチャッ…グチュ……
余韻の残る膣内を更に広げられていく。快感を拾いつつじっくり慣らされ、ドロドロに溶けた秘所はより強い刺激を求めた。
「ああっ♡んっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」
「勇者さまからどんどんお水が溢れてきました……」
「では指を増やして頂いて……」
「スカーが挿れればいーじゃん」
「ですが私の指は太いので……」
「大丈夫、です♡スカーさんの指も♡挿れて下さい♡」
「……痛かったらすぐに言ってくれたまえ」
グチュッ…ヌチュッ……
太くゴツゴツした指が捻じ込まれ、膣口がみっちりと埋まる。お腹が内側から圧迫され少し苦しいが、全員を一度に受け入れられていることに気持ちが満たされていく。
「ああっ♡はあ…はあ…♡んっ♡」
「すげー…ギューって締まる」
「アステルさま、苦しくないですか?」
「大丈夫♡気持ちいい、です♡三人の指で♡もっと♡ナカ、掻き混ぜて下さい♡」
潤む瞳で見つめ、はしたないおねだりをすると、ゴクリとスカーさんの喉が鳴った。
「君は…そんな顔もするんだな……」
「えっ…?」
「いや、何でもない……」
スカーさんは口に出ていたことにハッとし、耳まで赤く染まる。三本の指が慎重に動くが、焦らされ過ぎて苦しい。気が付くと私は三人を煽るように乱れ喘いでいた。
グチュッグチュッグチャッヌチュッヌチャッ
「あっ♡すごい♡三人の指が♡バラバラに動いて♡ナカが、擦れて♡ああっ♡気持ち良いです♡あっ♡そこ♡好き♡もっと♡もっと触って下さい♡」
「アステルさま…とってもえっちです……」
「お前…エロすぎ…もうガマン出来ねー」
「あっ、自分で触ってはダメですよ! 初めてはアステルさまのナカに出すって決めたじゃないですか!」
「だってよお……」
「あっ♡あの、もう大丈夫なので♡挿れて下さい♡皆さんのが、早く欲しいです♡」
すっかり発情し、恥ずかしい言葉が口から流れて止まらない。熱っぽく蕩けた顔のミューさんが足の間に割って入ると、硬く立ち上がった綺麗なペニスの先を膣口に宛てた。
「兄さまには悪いですが…こちらはボクが先です……」
「ミュー、早くしろよなー」
ズチュ…グチュ……
解れた穴にミューさんの熱い肉茎が挿し入れられる。痛みはなく、むしろ身体は悦びに震え奥へ誘った。
「ああっ♡んっ♡」
「あっ…全部、入りました…んっ…あなたのナカ…あったかくて気持ち良いです…ゆっくり…動きますね……」
ヌチュッズチュッグチュッグチュッ
「あっ♡ミューさん♡あっ♡あっ♡」
「はあ…はあ…アステルさま…痛く…ありませんか?」
「大丈夫です♡ミューさんの♡すごく気持ちいいです♡」
「よかった…ボクも、すごく気持ち良くて…はあ…はあ…ごめんなさい…本当は、あなたを満足させたいのに…腰が…止まらなくて…あっ…ボク…もうっ…ああっ!」
「んんっ♡」
ビュルルルルッ
ミューさんが腰をびくつかせると、お腹に温かさが広がる。もっと奥で感じたくて、ミューさんの腰に足を回し引き寄せた。
「あっ…アステルさま…そんな可愛らしいことをされたら…また硬くなっちゃいます……」
「おいミュー! いつまで挿れてんだよ!」
「わあっ! 兄さま押さないで下さい!」
ライさんはミューさんを押し退けると、待ち切れないかのように一気に挿入した。
ズチュンッッ
「あああっ♡」
「兄さま! 優しくしなきゃダメですよ!」
「わかってるって、でも、はあっ、はあっ、腰が、勝手に、んっ」
グチュンッズチュンッグチュンッズチュンッ
ライさんは熱い息を吐きながら無我夢中で腰を振る。激しく突かれる度に私の口から掠れた声が押し出された。
「あっ♡あっ♡ライさん♡ああっ♡あっ♡」
「はあっはあっ…っなんだ、これ、お前のナカ、ドロドロで、チンコ溶ける…う、うああっ!」
ビュルルルルッ
「はあ…はあ…ヤバ…気持ち良くて…抜きたくねー」
「もう! 兄さまばっかりずるいです! 次はスカーの番ですよ!」
「いえ…やはり私がそこまでする訳にはいきません……」
「スカー、あまりアステルさまを悲しませないで下さい」
「そーだそーだ! 女のコイツに毎回誘わせるのは男らしくねーぞ!」
「ぐっ…そう…ですね……」
スカーさんは諦めた顔で既にパンパンに張った前を寛げる。すると、カサが大きく開き重そうなペニスが勢いよく飛び出した。
「で、デカっ……」
「ボクたちのと全然違いますね……」
「恥ずかしいのであまりご覧にならないで下さい……」
スカーさんは私に覆い被さると、顔を近付けて耳元で囁く。
「アステル…力を抜いて、私に身を委ねて欲しい。君は頑張り過ぎる所があるが、絶対に無理はしないように。苦しかったり痛かったりしたらすぐに言ってくれ」
「はい…スカーさん……」
グチュ…ググッ…ズチュ…ズリュッ……
「ああっ♡おっきい…♡」
これまでより明らかに大きな異物の侵入に身体が強張ると、スカーさんは眉を寄せ呻く。
「くっ…締め付けが…強くて…これ以上入らん…アステル、ここで止めるか?」
「あっ♡やだ♡やめないで下さい♡スカーさんの♡もっと奥まで♡欲しいです♡」
「……っ、あまり私を煽るな…私は…君が思うほど…冷静ではない…んっ」
スカーさんの顔が近付き、半開きの口を塞がれる。深くまで唇が合わさると、隙間から舌が入れられた。
「んんっ♡」
「辛かったら…私の背中に爪を立ててくれて…構わない……」
お互いの舌が絡み、唾液が混ざり合う。お腹の奥がジンと痺れ膣が蠢くと、弛んだ隙に少しずつ腰を進められた。
ズズッ…ズチュ…グチュ…ズチュ…ヌチュ……
「あっ♡んっ…♡あっ…♡はあっ♡」
「全部、入ったか…無理をさせてすまない…よく頑張ったな……」
スカーさんは目の前で優しく微笑み、頭を撫でる。不意打ちのキスで既に心臓は痛いくらいに脈打っていたのに、このままでは壊れてしまいそうだ。見つめ合い二人の世界に浸っていると、ライさんの怒った声が聞こえた。
「おい! スカー! 今のキスは教えてもらってねーぞ!」
「スカーだけずるいです…ボクもしてみたいです……」
「申し訳ございません…殿下達にはまだ早いかと……」
「子ども扱いすんじゃねー!」
スカーさんは眉を下げてオロオロとしている。きっとライさん達も本気で怒っている訳ではなく、いつもと違う彼を楽しんでいるのだと思う。今のスカーさんは少し、可愛い。
「あの…スカーさん…あんまり焦らさないで下さい……」
「あ、ああ…すまない。すぐに動く…っ…はあ…はあ……」
グチュンズチュングチュンズチュン
「ああっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」
「はあ…はあ……」
突かれるたびに大きく揺さぶられ、ズンズンと重く身体の奥まで響く。
「ったく、スカーのやつ……」
「でも、アステルさまのお願いなら仕方ありませんね……」
「だなー。つーか…あんな太いのが入ってるとかヤベー」
「ボクたちの出した精液がかき出されて…グチャグチャ泡立って…すごくえっちです……」
二人の言葉が恥ずかしくて、膣内をぎゅーっと締め付けてしまう。スカーさんは耐えるように目を閉じると、上下が入れ替わり、私がスカーさんに馬乗りになった。
「ああっ♡」
「すまない…その、私は時間がかかるのだ…君が辛くなったらやめるから、言って欲しい……」
グチュンッズチュッグチュンッグチュンッグチュンッ
激しく突き上げられ、バランスを崩しそうになる。逞しい胸板に手をついて何とか身体を支えた。スカーさんは息を荒くし、余裕の無い表情で瞳をギラつかせている。獣を思わせるような初めて見る顔に、本能が刺激され子宮が疼く。
「あっ♡すごい♡奥まで届いて♡ああっ♡スカーさん♡気持ちいいです♡もっと♡突いて下さい♡」
「煽ってはいけないと…そうか…君には私が興奮してしまっていることなど…お見通しなのだな……」
ガクンガクンと上下に揺れ、深く抉られる。我慢出来なくなった二人が近付き、身体に再び固くなった陰茎を擦り付けた。
「アステルさま…ボクたちとも大人のキスして下さい」「次はオレだからな…それまでここを舐めてやる……」
口を開けると、ミューさんの小さくて柔らかい舌が私の舌先と触れ合う。必死に舌を伸ばす彼が愛おしくて、私も積極的に求めた。
「んっ…あっ…アステルさま…このキス…頭がぼーっとします……」
「アステル…オレ様にも早くキスしろー」
待ちきれなくなったライさんが胸から首元に擦り寄る。私は息の上がったミューさんから口を離し、ライさんの方へ向きながら二人の肉茎を握りゆるゆると扱く。
グチュッグチュッヌチュッヌチュッ
「あっ…アステルさま…気持ち良いです……」
「うっ…あっ…お前の手…冷たくて気持ち良い……」
ライさんの小さな口に舌を入れると、彼はビクリと震え、私に負けじと舌を動かす。段々ライさんもミューさんと同じように目がとろんとし、口の端から唾液が垂れる。それも丁寧に舐め取ってあげると、低い唸り声と共にナカの剛直が更に膨らみ、高く一突きされて身体が揺れた。
「きゃあっ♡」
「おわっ! スカー! お前が動くからうまくキスができねー!」
「も、申し訳ございません、ライアス様…しかし…すぐに…イきますから…今しばらく…お待ち下さい…はあ…はあ……」
グチュンッズチュンッグチャッパンパンッッ
スカーさんは私の腰を鷲掴みにし、たがが外れた様に腰を振る。私も彼の突き上げに合わせて跳ねると、肉棒が射精に向けてドクドクと脈打った。
「あっ♡あっ♡激しい♡気持ち良い♡スカーさん♡好きです♡大好きです♡スカーさんの精液♡私のナカにいっぱい出して下さい♡」
「ああ…君が望むなら…全力で応えよう…アステル、愛している…もう君を離せそうにない…どうか許して欲しい…私を…傍に置いてくれないか…ぐっ…そろそろっ…うっ…はあっ…はあっ…はあっはあっ、っ、うああっ!」
ドビュルルルルッビューーーッビューーーッ
「ああああっ♡♡」
ビクビクッビクンッビクンッッ
腰をピッタリと密着させ、噴き上がる大量の精液が奥に叩きつけられる。その衝撃に頭の中まで白く塗り潰され、全身が硬直した。
「あっ…アステルさま…そんなに強く握ったら…また出ちゃいます…!」
「ヤバい…うっ…オレも…出るっ!」
ビュルルルルッビューーーッ
手の中が震え、身体の外側にも熱い飛沫がかかる。長い射精が終わり、スカーさんの厚い胸板に倒れこむと、太い腕にそっと包まれ、労わるように背中をさすられた。
「はあ…はあ…♡」
「アステル、すまない…乱暴にしてしまったが…大丈夫だろうか」
「はい…その、すごく…気持ち良かったです……」
「そ、そうか……」
「スカーのやつ、アステルに抱きつかれてまたチンコでっかくしてるぜ」
「……申し訳ございません」
「やっぱりまだボク達のおちんちんではイかせられないのですね…ちょっぴり悔しいです」
「なあ、オレとミューで一緒に挿れればいいんじゃねー?」
「ええっ! それはダメです!」
「ライアス様、女性の身体は男のように丈夫ではないですから……」
「じ、ジョーダンだって! アステルだって初めてなのに、そんなキチクなことするワケないだろー! はー…早くでっかくなりてーなー」
ライさんは少し拗ねたように呟く。その顔を眺めながら、いつか二人を受け入れたいと思った。
「……ところでスカー、アステルさまとボク達に教えてないキスをしましたね?」
「そーだ! オレ様の知らないことを勝手にやるんじゃねー! いーから全部教えろー!」
「……承知致しました」
「あの、私も一緒に教えて貰っても良いですか? それに、実際にやりながら勉強する方が分かりやすそうですし」
「お前…時々びっくりすること言うよな」
「アステルさまは積極的なのですね……」
「君が構わないならそれで良いが…三人も相手にして疲れていないだろうか?」
「いえ、皆さん優しいですし、すごく気持ち良かったので…もっとしたいな、って」
「……つーかこれ、オレらの方が先にバテるんじゃねー?」
「ま、負けられません! アステルさまを満足させるためにボク、頑張ります!」
「お二人とも、お身体に障りますのでほどほどになさって下さい」
「ギンギンにボッキさせながら言われてもなー」
「スカーが一番続けたそうです」
「……申し訳ございません」
小さく笑い合って子猫のようにじゃれつく。外は凍えるような寒さでも、優しく暖かい夜だった。