Like a dream or phantom
「なんだ? ここは廊下ではなかったのか?」
ヒューズさん、ジャミさんと幻影の塔の魔物を倒し扉を開けると、見知らぬ景色が飛び込んでくる。白い壁に囲まれ、ベッドのみが置かれた殺風景な狭い部屋だ。
「間違えてしまったのでしょうか? でも、出入り口は一つしかなかったと思うのですが……」
「…勇者サマ。これ見てみな」
ニヤニヤ笑うジャミさんの視線を辿ると、扉らしきものがある。
【チャレンジボーナス 三人でセックスしよう】
書かれている文字に一瞬思考が停止する。意味を理解すると一気に顔に熱が集まった。
「な、何ですかこれ!」
「書いてある通りさ。どうやらセックスしないと出られないみたいだな」
「ええ…そんな…なんとかして開けることは出来ませんか?」
「無理だね。ノブはあるが鍵穴も無ければ、ドアと壁の間に隙間も無い。叩いた感じ相当厚さもある。もっとも、俺たちが入ってきた扉が見当たらない時点でこの部屋が現実に存在するか怪しいけどねえ……」
何故か楽しそうなジャミさんと絶望的な状況に眩暈がする。すると、ずっと考え込んでいたヒューズさんが口を開いた。
「おい勇者、せっくすとは何だ?」
「ええっ! それは、その……」
「ククッ、勇者サンにわざわざ言わせるとはイイ趣味してるぜ…そんなに知りたきゃ教えてやるよ…見てな」
ジャミさんに肩を押され、バランスを崩しベッドへ倒れ込む。両手を縫い付けられ、そのまま顔が近付く。
「きゃっ! ジャミさ…んんっ!」
噛み付かれるように唇が合わさり、蠢く舌で歯列をこじ開けられる。驚きの声はジャミさんに呑み込まれ、生温かい液体とジャミさんの舌がぬるりと入り込んでくる。熱い舌に絡め取られると、頬の内側や上顎までねっとりと舐められ、唾液と混ざり合った液体が喉を勝手に流れていく。意識を手放す寸前にようやく解放され、オロオロしたヒューズさんに抱き起こされた。
「はあっ…はあっ……ゲホッゲホッ」
「ゆ、勇者、大丈夫か⁉ 顔が真っ赤だぞ…! 身体も熱い…ジャミ、お前まさか毒を飲ませたのか⁉」
「残念ながら、今回は毒じゃなくて気持ち良くなるおクスリさ。コイツは口移しじゃないと効果が無いもんでね。折角の機会だ…痛いのはイヤだろう? せいぜい愉しもうぜ…?」
熱で瞳が潤み、マントを脱ぐジャミさんが歪む。まだ状況が飲み込めないが、涙目で覗き込むヒューズさんに、何とか笑顔を見せた。
「はあ…はあ…大丈夫、です…ここから出るためですから…ヒューズさんには…私からします…怖くないので…口を開けて下さい……」
「ううっ…勇者……」
重い身体を引き摺り、ベッドに転がる瓶の赤紫色を口に含む。甘苦い味が広がり頭の奥が痺れる。怖いのかギュッと目を瞑り、震えながら口を開くヒューズさんの両頬に手を添え、上を向かせて顔を寄せた。
ジュルッ…ジュルルッ……
触れ合う唇の隙間から、噎せないように少しずつ移していく。ヒューズさんの口の端から零れた水が私の手を濡らす。彼は縋るように私の背中に手を回し、服をぎゅっと掴んだ。時間をかけて全てを流し込み、離れようとすると身体が動かない。それどころか、ますます口付けは深くなり、キツく抱かれたままベッドに押し倒される。力を振り絞って何とか顔を背けるが、華奢に見える腕からは逃れられなかった。
「勇者…好きだ…好きだ……」
ヒューズさんの赤い頬が首筋に擦り付けられる。耳元で荒い息遣いが聞こえ、うわ言のように同じ言葉が繰り返された。
「んっ…ヒュ、ヒューズさん…く、苦し……」
「さすが純血種のララピットだ。クスリの回りが早いぜ。しかも効果テキメンのようだな」
抱き潰されそうな私を見て、ジャミさんは愉快に笑っている。ヒューズさんに首筋を甘噛みされ、思わず背筋が震えた。
「あっ…ヒューズさん…! しっかりして下さい…落ち着いて…きゃっ!」
動けない私にジャミさんが近付き、脚を掴むと大きく開かせる。そのまま為す術もなく下着を剥ぎ取られ、露わになった秘所をじっくり観察された。
「ククッ、キスだけでこんなに濡れてるぜ…勇者サマにはコッチの才能もあるんじゃないか?」
「だ、駄目です…! いやっ…見ないで下さい…!」
あまりの恥ずかしさに涙目で必死に訴えるも、秘裂を拡げられ更に奥まで覗き込まれる。
「ああ…綺麗な色だねえ…ヒクヒク動いて俺を誘っていやがる…ずっとアンタのココを、俺の舌で可愛がってやりたかったんだ……」
ヌプッ…ヌチュッ……
「ああああっ♡」
ジャミさんの長い舌が奥まで差し込まれる。舌の毒のせいだろうか、触れた所が熱を持っていき、ピリピリとした痺れが止まらない。
「いや…あ…ジャミさん…そんな…ところ…っ…やめ…あっ♡だめです…♡」
「ダメだって? そんな蕩けた顔で言われてもねえ……」
ジュルッズチュッグチュグチュッ
ジャミさんの舌がまるで蛇の様にうねる。未知の快感に膣内が湿り柔らかく熟れていった。
「ああっ♡ん…♡あっ…ああっ♡あっ♡」
「勇者…気持ち良いのか? 俺を無視しないでくれ…俺も勇者を気持ち良くしたい……」
ヒューズさんの抱擁が解け、胸元に手が伸ばされる。服をズラされると白く丸い乳房がこぼれ、先端が外気に晒され固く尖っていった。
「これが…勇者の…可愛いな……」
「あっ♡恥ずかしいです…やあっ♡見ないで…あああっ♡」
ヒューズさんにパクリと咥えられ、赤子のようにちゅうちゅうと吸われる。乳首から広がる甘い刺激に子宮が疼き、母乳の代わりに愛液が溢れた。
「ああっ♡ヒューズさん♡吸っちゃ、だめ、です♡あっ♡強く吸っても出ませんから♡」
「ククッ…勇者サマは吸われるのがお好きなようだ…蜜がだらしなく垂れてるぜ? コッチの突起も可愛がってやるよ……」
ジュルルルルルルッッ
「いやああああっ♡♡」
上の部分を拡げ、まだ固く閉じた蕾を吸われる。舌で抉るように包皮を剥かれ、凶悪な刺激に身体が逃げ場を求める。しかし太腿をしっかりと抑えられており、腰を舌に押し付けて自分を追い詰めることしか出来なかった。
「あっ♡ダメ♡変、です♡身体がおかしくて♡イヤっ♡こわい♡イヤ、やだ♡あ♡ああっ♡あっ♡」
「『ダメ』『イヤ』じゃない、『イイ』『イかせて』って言ってみな。もっと気持ち良くなれるぜ…?」
「あっ♡む、むりです…イヤっ…もう離し…ああああっ♡」
ピチャッッジュルルッピチャッピチャッ
無防備なクリを、尖らせた舌先で素早く転がされる。全身を貫く電流に膣内が絶頂へ向けて大きく動く。快楽の波を予感した、その瞬間に舌が離れた。
「あっ……」
「ククッ…オネダリ出来るまで、イくのはオアズケだ」
「そんな…おねだりなんて…恥ずかしいです…ああっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」
ヌチュッグチュグチュッジュルッ
ジャミさんは舌をクリにぴったりと付けたまま振動させ、人差し指と中指を蜜壺へ突っ込み掻き混ぜる。萎えかけた快感がすぐに膨らみ破裂しそうになるが、絶妙のタイミングでまた止められる。
「あ、っ…あ……」
「ああ、残念だったねえ……」
それでも口を閉じる私を見ると、薬指も突っ込みバラバラに動かしながら、親指でクリをグリグリと潰す。ジャミさんの舌がヒダと内腿を這い、またすぐにイきそうな感覚が襲う。が、やっぱり直前で止められた。
「あっ♡ああっ♡んん…♡はあっ…はあっ……」
「イきたくてもイけない…苦しくて仕方ないだろ…? 早く楽になりな……」
その後も何度も弄ばれては寸止めを繰り返され、徐々に理性が削れていく。あと少しが与えられないもどかしさに頭がおかしくなりそうだ。
「あっ♡あっ♡あっ♡ああっ…また……」
「ククッ、今にも泣きそうだな…イきたくて気が狂いそうだろ? アンタが言うまで何度だってシてやる…こうやって舐める度に…舌の毒がアンタのナカに入っていくんだ…さて…どっちが先に壊れるかな……」
朦朧とする意識の中、ジャミさんの言葉に愕然とする。舐められる度に感度は上がり、とっくに限界は超えていた。僅かに残った羞恥心は崩れ去り、口が勝手に動く。
「っ………、……たいです」
「聞こえないな」
「い…イきたい…です…ジャミさんの舌でイかせて…下さい」
「ああ……イイぜ……」
ジュルルルッッジュルッグチュッジュルッグチャッ
「あああああっ♡♡」
クリを思い切り吸われながら、舌で潰し扱かれつつ、三本の指で膣内をメチャクチャに擦られる。待ちに待った刺激に一瞬で絶頂するが、ジャミさんの責めは止まらない。
グチュジュルルッヌチュッズチュッズチュッ
「――っ、――!」
感じ過ぎて声も出せず、全身がガクガクと痙攣する。爪先までピンと伸び、大量の愛液が噴き出す。これが『キモチイイ』のだと、頭で理解する前に身体に覚え込まされる。やっと口が離れると、私は息を切らせて脱力した。
「はあっ…はあっ…はあっ……」
「ククッ…派手にイっちまったみたいだな…どうだい、散々焦らされた後の絶頂は…クセになるだろ?」
ペロリと膣の表面をひと舐めされるだけでビクンと大きく震え、淫水が滴り落ちる。ジャミさんは満足気に舌舐めずりをすると、ひたすら乳首を弄りながらもう片方をしゃぶっているヒューズさんに向かって声をかけた。
「上の初めては俺だったからな…下はヒューズくんに譲ってやるよ」
「い、良いのか?」
「要らないなら俺が貰っちまうぜ?」
「嫌だ!」
ヒューズさんはジャミさんを退け、急いで私の脚の間に陣取る。テントの張ったズボンを下ろすと、ピンク色のペニスがプルンと現れた。凹凸の少ない綺麗な直筒は天を向き、カウパーで光っている。彼はその先をグチャグチャになっている膣口へ宛てがった。
「勇者…挿れていいか…?」
「その…今…イったばかりなので…ゆっくり…お願いします……」
「わ、わかった」
グチュッ…グチュリ…ヌチュ…ズププ……
「あっ…♡ああ…♡入って…きます♡」
お願いした通り、ヒューズさんは慎重に割り進めていく。十分に慣らされた道は快感のみを拾っていった。
「はあ…はあ…勇者…全部、入ったぞ…! うっ…!」
ビュルルルルッッッ
小さな呻き声と共に、先ほどまでの圧迫感が薄れ、お腹の中に温かさが広がる。
「ううっ……」
ヒューズさんは目に涙を溜め、耳をションボリと垂れさせている。その様子に身体から余計な力が抜けていき、自然とその頭を撫でていた。
「大丈夫ですよ…それだけ気持ち良かったってことですよね?」
「ぐすっ…そうだ…お前のナカが良すぎるのがいけないんだ……」
「ふふ、嬉しいです。私も気持ち良いですよ」
「そ、そうか……」
頬を染め、嬉しそうに耳がぴょこぴょこと動く。出したばかりなのに、また膣内のペニスが膨らむのを感じた。
「うっ…勇者…また出そうなのだが…動いても良いか?」
「はい…どうぞ」
グチュッ…グチュッ…ズチュッ……ズチュ……
「あっ♡あっ♡ヒューズさん♡ヒューズさん♡」
「はあ…はあ…勇者…勇者……」
ゆっくりとした動きで奥を突かれ、甘い声が零れる。鼻先が触れる距離で見つめ合い、指を絡め、存在を確かめるようにお互いの名を呼ぶ。
「勇者…勇者…好きだ…好きだ…勇者のナカ…気持ち良いぞ…ぐっ…出る……」
「はい♡来て下さい♡いっぱい出して下さい♡」
「ああ…! 勇者…勇者…勇者っ…!」
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡あああっ♡♡」
ビューーッビューーーーッッッ
ビクビクンッビクンッ
ヒューズさんは腰の動きを速めると、勢い良く精を吐き出す。身体の最奥を叩かれる初めての刺激に、腰が浮き下半身が痙攣する。ヒューズさんの腰も全てを出し切る様にビクビクと震えていた。長い射精が終わり、柔らかくなったペニスが抜かれるや否や、ジャミさんが私の身体を性急に引き寄せる。
「あっ…ジャミさん…少し…休ませて下さい……」
「悪いが俺も限界なんだ。俺はヒューズくんみたいに優しくないぜ?」
ズチュンッッッ
「ああああああっ♡♡」
「ククッ…イイ声だ…もっと聞かせな……」
グチュッグチュッズチュンッズチュンッ
いきなり奥まで入れられ、まだ余韻の残る身体を突き上げられる。最初から速い動きで、足を持ち上げられ角度を変えながら突かれる。
「あっ♡あっ♡ジャミさ、激し、あっ♡そこっ♡ダメです♡」
「いい乱れっぷりだ…その表情…ゾクゾクするぜ…ココが『イイ』んだろ?」
グチュグチュグチュズパンッズパンッズパンッ
「ああっ♡イイ♡イイです♡気持ち良いです♡あっ♡あっ♡あっ♡」
首を反らし喘ぐと、ヒクヒクと涙を流すヒューズさんのペニスを視界の端で捉える。表情は見えないがきっと泣いているのだろう。そっと根元を握り、先端を吸ってあげる。
チュッ…ジュルッ…チュウッ……
「ああっ…はあ…っ…勇者……」
「チッ、こんなに激しくしてるのに俺のだけじゃ満足出来ないなんて、随分と欲しがりな勇者サマだぜ。それとも……」
グチュンッズチュンッパンッパンッパンッ
腰の動きが更に速くなる。荒々しく揺さぶられ、昂った杭を奥まで何度も打ち込まれた。
「あああっ♡あっ♡ああ♡あっ♡あっ♡」
「ああ…熱い…俺の下でヨガリ狂うアンタ…最高に興奮するぜ…ナカが震えてるねえ…もうイきたくて堪らないんだろ…? ほら…イっちまえよ…勇者サマ……」
「ああっ♡イイ♡い、イく♡イっちゃいます♡イくっ♡イくっ♡イくっっ♡♡」
ビクンッビクンッビクンッッ
ビュルルッビューーーーッッッ
絶頂と同時に腰を勢い良く叩きつけられ、たっぷりと新鮮な子種を注ぎ込まれる。その刺激に身体は連続で達し、ペニスを強く締め付けた。ズルリと栓を抜かれると、閉じられなくなった股から二人分の精液がトロトロと零れ、シーツに染みを作る。
「はあ…イイ眺めだぜ…今のアンタを他のスレイヤー達が見たらどう思うだろうねえ…ククッ」
ジャミは勇者の子宮に精をブチ撒けた時、背後のドアから微かな音を拾っていた。扉に近付きノブに触れると、いとも簡単に開く。
「どうやら俺たちのセックスに満足したみたいだな……」
その時、勇者の一段と大きな嬌声が聞こえる。振り返ると彼女は、正気を失った瞳のヒューズに獣の交尾のように激しく突かれていた。
「勇者っ…! 勇者っ…! 勇者っ…!」
「あああっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ヒューズさん♡もう♡むり♡ああっ♡イくっ♡イくっ♡イくっ♡♡」
ジャミはニヤリと笑い後ろ手でドアを閉めた。
❤︎
薬の効果なのか、二人のペニスは出してもすぐに硬さを取り戻し、濃い精液を吐き出し続ける。休む間も無く代わる代わる何度も犯され、自分も娼婦のように乱れ喘いだ。今は、座るヒューズさんに向かい合うように跨り舌を吸われながら、背後からジャミさんに胸の飾りを弄られ、舌で耳を蹂躙されていた。
「なあ…勇者サン…俺とヒューズくん、どっちがキモチイイ…?」
耳を舐める合間に囁かれ、反射的に膣内のヒューズさんをきゅんと締め付けてしまう。
「はあ…はあ…そん、な…選べません……」
「俺の舌が好きなんだろ? 舐める度にキモチイイってビリビリ伝わってくるぜ……」
耳朶を喰み、外耳をなぞられる。ヒューズさんは否定しない私を見て目に涙を溜め、ジャミさんとは反対側の首筋に顔を埋めた。
「だ、駄目だ…俺を好きになってくれ…勇者…お願いだ…お前じゃなきゃ嫌なのだ……」
「…二人とも好きです…から…決められない…です」
自分の気持ちを正直に伝える。どちらも大切だし、それぞれ違った魅力がある。比べられないし、比べたくない。
「へえ…そうかい」
ジャミさんは、あからさまに不機嫌を滲ませた声で呟く。あり得ない位置に熱を感じ、戸惑ったのも束の間、腰を掴まれ既に余裕無く咥え込んでいる膣口に二本目を捩じ込まれる。
グッ…グググッ…グチュンッッ
「ああああっ‼ あ…あ……」
あまりの衝撃に目を見開き、水面に浮かぶ金魚のように口をハクハクと動かす。
「はあ…ククッ…欲張りな勇者サマはこれで満足かい?」
「ううっ…キツイぞ…ジャミ! 勇者に無理をさせるな!」
「無理? 勇者サマの顔を見てみな…こんなに悦んでくれてるぜ?」
「っ…ちが…そんな…よろこんでな…ああああっ♡」
グチュンッズチュンッズチュンッズチュンッ
ギチギチの膣内を熱い槍が縦横無尽に暴れ回る。限界まで拡がっている筈なのに、何度か突かれただけで解れ、苦痛も全て快楽に変換されていく。だらしなく開いた口から、媚びた甘ったるい喘ぎ声が漏れた。感覚が一点に集中し、まるで全身が性器になったかのようだ。
「や…ああっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」
「アンタは本当に残酷だぜ…何かを得るのは何かを捨てるってコトだ…多過ぎると苦しいだろう? 素直になれよ勇者サマ…もう戻れないんだ…全部捨てて…俺の元までさっさと堕ちな……」
ジャミさんの言葉がスポンジの様に吸い込まれ、思考に靄がかかる。いつの間にかヒューズさんまで突き上げに加わり、ボールのように身体が跳ねる。身体が軋んで悲鳴を上げるも、愛液はとめどなく流れ、膣は蠢き快感を貪った。
「ぐすっ…勇者…ずっと俺の傍に居てくれ…お前が居ないと寂しい…離れたくないのだ……」
「はあ…はあ…最高だぜ…やっぱり俺を熱くさせるのはアンタだけだ…俺を選べよ…天国よりもイイ所へ連れてってやるぜ……」
「ううっ…俺を見捨てないでくれ…俺にはもうお前しかいないのだ…好きだ…アステル…大好きだ…一緒にいたいのだ……」
「俺なしじゃいられない体にしてやるよ…アステル、もっと俺を求めろ…欲しがれ…大事に大事に可愛がってやるから……」
二人の甘言と水音が混ざり合って脳を揺さぶる。子宮に大量の熱い飛沫が解き放たれると同時に絶頂し、意識はプッツリと途切れた。
❤︎
地上へ降りるとリーンハルトさんとクロービスさんが不安げな顔で待っていた。私たちに気付くとほっとしたように話し掛けてくる。
「姫、よかった…長い時間帰って来ないから心配したよ」
「まったく、余計な手間を掛けさせるな。それで? 中で何があったんだ」
「それが…魔物を倒した後の記憶が無いんです。気が付いたら廊下に倒れていて……」
「ああ、俺もだ。夢を見ていた気もするが…思い出せん」
「なんだと? ジャミ、お前は何か知っているんじゃないかね?」
「さあ? 俺も覚えてないね…ククッ」
「…まあいい。日を改めてその階の調査に行くとしよう」
「そうですね。後のことは俺たちに任せて、姫は早く休んだ方がいい。何だか疲れた顔をしているからね。部屋まで送って行くよ」
――後日、騎士と魔導士と共に塔を訪れた勇者がどうなったかは、また別の話