Do Gamblers Dream of Bunny Girls?
赤と金を基調としたギラギラと眩しいフロアに歓声が上がる。重そうな金時計を着けたスーツの男性の前にはクラブとスペードの3が二枚、ジャックが三枚――フルハウスが広げられた。
しかし、対戦相手は不敵な笑みを崩さず自身のカードをオープンする。
「残念だったな。俺はハートのストレートフラッシュだ」
ダリルさんはそう言って五枚のカードをテーブルの上に並べた。敗者は忌々しく舌打ちをし、勝者の彼は上機嫌でグラスを傾ける。
「いや~、この街のカジノでポーカー大会やっててラッキーだったぜ。昨日ちっと飲み過ぎちまってスッカラカンだったからなー」
「参加するのは良いんですけど…バニーガールの衣装を着なきゃいけないなんて聞いてません!」
「んあー?お前がそれを着ればなぜか入場料がタダになるっつーんだから仕方ねえだろ。まな板お子様ボディなんか誰も見てねえって。次の決勝に勝てば100万ゴールド!今夜はボインの姉ちゃんとぱっふぱふってな♪」
「ぱ、ぱふぱふ…?」
そんな期待に反し、ダリルさんの手札はこれまでの調子が嘘のようにバラバラだった。私の不安を感じ取ったのか、彼は正面の相手を凝視しながら小声で囁く。
「…ばっか、顔に出すな」
「ご、ごめんなさい」
「…今」
「えっ?」
「あいつ、カードすり替えやがったわ」
「そんな…ずるいです」
「勝負の世界は甘くねえんだよ。騙されたヤツの負けなの。ま、ちーっと相手が悪かったけどな?」
*******
赤い絨毯が敷き詰められ、天井にはお城の大広間にあるようなシャンデリアが輝く。そんな豪華で悪趣味な部屋の中、革張りのソファに私と不機嫌そうな顔でお酒を飲むダリルさんが腰掛けていた。
「はー、信じらんねえ……」
「仕方ないですよ。二人ともイカサマしたんですから」
「だからって賞金ナシはねえだろ!俺はヤられたからヤり返しただけだぜ?」
「代わりにカジノの経営するホテルに無料で泊めてもらえましたし、それで良いじゃないですか」
「イイわけねえだろ!あーあ、俺の100万ゴールド…ロマネコンティ…ぱっふぱふ……」
「そのぱふぱふってなんですか?」
「お子様にはカンケーねえよ」
彼はむすっとした顔でまたグラスに口を付ける。どうやら絶対に教える気はないらしい。
私はタイミングを失いまだ着ているバニーガール衣装に目を落とす。大胆に開いた胸元、ハイカットの下には目の粗い網タイツ、バランスを崩しそうになるピンヒールはどれもサイズが合っていない気がした。
「ところでダリルさん、もう着替えても良いですか?」
「…なんで」
「動き辛いですし、恥ずかしいし…隣の部屋で着替えてきますね」
私がソファから立上がろうとすると腕を引かれる。不思議に思ってダリルさんを見ると、無言でじっと見つめ返された。
「ダリルさん…?」
「俺しか居ねえのに恥ずかしいもクソもあるかよ。まな板が見えても欲情しねえっつーの」
「ひ、酷いです!もうっ、やっぱり私着替えて……」
再び立ち上がろうとした私の視界は急回転し、ソファに押し倒されていた。ダリルさんは相変わらず不機嫌そうだが、何か言いたげな感じにも思えた。
「着替えんなっつってんだろ…このお子様ウサギが……」
「もしかして気に入ったんですか…?」
次の瞬間、視界が塞がり熱い唇が押し付けられる。激しく貪られ酸素を求めて口を開くと舌先で歯列をなぞられた。アルコールと香水の混ざり合った彼の吐息を飲まされ頭がクラクラする。
「んっ…ダリルさん…!」
「はぁ…いつまでたってもヘタクソだな。もっと舌出せんだろ……」
「…っ、無理、です…待って…んんっ…!」
上顎や舌の裏を舐められ唾液が溢れる。精一杯伸ばした舌に柔らかい肉が絡みつき吸い付かれる。苦しくてダリルさんの肩を軽く叩くが、その手首を掴まれ際限なく追いかけられた。
「んっ…せっかくならデカいベッドに行くか、よっと」
「はあ…はあ……」
「俺様は超絶テクニシャンだからな、あんたみたいなお子様はキスで腰砕けになっちゃうワケ」
「ううっ……」
勝ち誇った笑みを浮かべる彼にお姫様抱っこで運ばれる。悔しいが大当たりだった。ベッドに降ろされ、ウサギの耳から足先までまじまじと見つめられる。
「アステル…お前、マジでバニーガール似合わねーな」
「ええっ!気に入ったんじゃないんですか?!」
「いや、似合ってねーけど…逆にそれがいいっつーか…新鮮つーか……」
「意味が分かりません…きゃあ!」
彼はペロリと私の胸元をめくり、底上げされていた乳房がカップと共に零れ落ちる。私は真っ赤になり慌てて手で隠した。
「おいおい、変態がいたら一発でポロリじゃねーか。ま、剥いてもヒンソーには変わりねえけど」
「手でずっと押さえてたから大丈夫ですよ…!」
「あー、胸の大きさが足りなくてガバガバだったのか」
「そんなに小さくありません!」
涙目で反論する私を見て、ダリルさんはイタズラを思いついた子どものように悪い顔をした。
「じゃあしてみるか?パイズリ」
「ぱいずり…?って何ですか」
「とりあえずやってみろ。まず膝立ちするだろ」
「はい」
「両手でその無い胸を寄せて上げる」
「一言余計です!…こうですか?」
「で、このダリルさんのダリルさんを間に……」
彼はベルトを外しおもむろにペニスを取り出すと軽く扱き胸に近付ける。腫れた亀頭で胸が歪み、私は驚きに身を引いた。
「きゃあ!待ってください!」
「なんだよ」
「びっくりするじゃないですか!」
「んあー?フェラと変わんねえだろうが。そのまま動くなよ」
彼の腰が押し付けられ肉棒が谷間をぬるぬると滑り、顔の真下に先端が飛び出した。羞恥がこみ上げ顔を逸らすが、逆に擦り付けられる熱さに意識が集中してしまう。
「んー、まあまあってとこだな。やっぱ圧が足りねえ」
「もうっ…文句ばっかり」
抗議の意を込めて見上げると、彼はイカサマの前と同じ笑みを見せる。
「まあ、その表情は悪くねえぜ?」
「…別に嬉しくありません」
「あー、そのまま舌を伸ばして先っぽ舐めれっか?」
「こうですか…?んっ……」
「舌みじけえな。知ってたけど」
「じゃあやらせないでくださいよ…うーん…届かないです……」
「ま、こんなもんか。はい、ゴローン」
ダリルさんは器用に私を仰向けに押し倒し、硬い手の平で内腿を撫で上げる。そのまま腰までくると今度は切れ込みに沿って指を下ろし、股のところの布を引っ掛けてズラした。
「んあ?まさかお前…ノーパンかよ!?」
「そうやって着るものだってスタッフの方に言われたんです」
「んなワケねえだろ!はー…変なとこで大胆なのやめろって…痴女じゃねえか…流石の俺も止めたわー」
「知らなかったんです、先に言ってください」
「あー、エロウサギ、うつ伏せになってケツ突き出しな」
「その呼び方はやめてください!」
「ほれほれ、さっさと膝を立てる!」
私はあまりの恥ずかしさに手足をばたつかせ暴れるが、彼はその手を掴み強引にベッドに縫い付け、白い尻尾を見せつけるような体勢にさせた。すでに秘所は蜜が滴るほど濡れていて、隠していた興奮も露になる。
「ほー、いいじゃねえか。網タイツとテカった布が食い込んでてなかなかエロいぜ?」
「全然嬉しくありません…ええっ!ダリルさん、何してるんですか!」
「んー、穴開けねーとハメらんねえから股んトコ切ってるだけですけどー?」
「どれだけ脱がせたくないんですか…!そんなことしたらもう着られなくなりま、ああっ♡」
油断している中、腰を強く引き寄せられ一気に奥まで貫かれた。そのまま遠慮なく剛直で膣内を掻き乱される。焦らされて溜まった快感が愛液となって溢れ、溶けた膣壁がペニスに媚びるように絡みつく。
ズチュングチュッズチュンッパチュンズチュッグチュッ
「あっ♡あっ♡やあっ♡ん♡はあっ♡んんっ♡」
「はっ、やっぱコイツが一番だわ……」
「さ、最低…!あっ♡ああっ♡」
「あんたも感じてんだろ?おい…ケツ下げんな」
「そんなこと、言われても♡やあっ♡待って♡ダリルさん♡ああっ♡」
「待てねえよ…!つか、いい加減わかれよ…俺が待つ男じゃねえって……」
「いつもより♡はげしい♡あっ♡んっ♡」
「はぁ…ヤベえ…もうイきそうだわ……」
ダリルさんの荒い息遣いが聞こえ性急にペースが上がっていく。固く反り返るペニスで最奥を何度も突かれ、汗ばんだ肌同士がぶつかり合う。全身が痺れフワフワとし、絶頂が近づくのを感じた。
ズチュンバチュンパチュンパンッパンッパンッ
「あっ♡やっ♡ああっ♡あっ♡」
「あー…イくっ、はあっ…っ…アステル……」
「あっ♡ダリルさんっ♡私も♡ああっ♡」
「はあっ…はあっ…っ、うああ!」
ビュルルッビューーーーッ
ビクンッビクンッ
子宮口を圧し潰すように亀頭が密着し、熱く濃い白濁液が放出される。行き場のない刺激を散らそうと私は身を捩るが、筋肉質な胸板に固められ背中にしがみつくしかできない。
「あー…すっげー出るわ……」
ダリルさんはゆるゆると腰を揺らし私のナカに何度も精を注ぎ込んだ。彼は芯の残るペニスを抜くと私の身体を仰向けにして再び挿入し、未だ余韻の残る身体はすぐに達してしまう。
「ああっ♡」
「はっ、マヌケ面」
「ひどい♡ダリルさんのせいなのに♡ああっ♡あっ♡まだ♡だめっ♡」
「はあ…はあ…っ…色男を選んだお前が悪いんだぜ…酷くされるのもイヤじゃねえんだろ?」
「嫌ですよ…!でも…ううっ…ダリルさんだけです…んっ♡」
「なんだそれ…煽ってんのか…よっ!」
グチュンッッズチュングチュンズチュングチュン
背が反り腰が浮くほど串刺しにされた後、連続で突かれる。衝撃で脳内は真っ白になり視界も霞み、下腹部が激しく痙攣する。
「ったく…色気もねえし、フェラもヘタクソだし、いつまでもお子様のクセに……」
「あっ♡ダリルさん♡ああっ♡んっ♡」
「早くイっちまえ。ほら…ココ、好きだろ?」
ゴリゴリと奥を抉るように強引に押し込められ、苦しいほどの圧迫感に内部が波打つ。執拗に弱点を責められ高みから降ろしてもらえない。呼吸するだけで指先まで痺れる快感に陶酔していた。
「そこだめっ♡いっ♡やあっ♡ダリルさん♡イってるから♡だめえっ♡」
「ダメダメ~って鳴きやがって…連続でイかされるのがお好きなんでしょう?ま、俺が仕込んだんだけどな…!」
「ううっ♡んっ♡あっ♡ああっ♡あっ♡」
「はっ、いつにもましてイってんじゃねーか…ヘンタイ女…!」
「ちがっ♡ああっ♡やあっ♡ダリルさん♡そこばっかりやだ♡あっ♡ああっ♡」
「はー、いいねえ…そそるぜ?」
彼は楽しそうに笑い、逞しい腕で逃れようとする私の腰を引き寄せた。脈打つ陰茎で膣内をみっちりと満たされ、お互いの鼓動で昂ぶっていく。
ズチュンッバチュンッバチュンッドチュンッ
「あっ♡やあ♡んっ♡ダリルさんだって♡いつもより♡興奮して、る♡ああっ♡だめっ♡」
「んあ?してねーよ…!」
「して、ます♡やあっ♡そこだめ♡またイく♡やっ♡あっ♡」
「マジで生意気だわ…今夜は寝かせねーから覚悟しとけ…!あー、ヤッバ…まだ、出んのかよ…はあ…はあ…くっ…ああっ…!」
「ああ♡♡」
ビクンッビクッビクンッ
ビュルルッビューッビューーーーッ
******
「次はどこへ行くんですか?」
「んー、ちっとショボいが隣町のカジノかねえ」
「またカジノですか…ダリルさん、この新婚旅行っていつ終わるんですか?」
「俺様が満足するまでだな。ふあ~あ…飽きたらまあ…お前が望む普通の暮らしってヤツを考えてやらなくもねえよ」