1回目の
初夜を迎える日を決めた私たちは、二人で勉強して準備を整えた。思考錯誤し長い時間をかけたが、彼の大きな亀頭が膣口を広げる痛みに私が顔を歪めると、スカーさんはすぐに身体を引いてしまい中々上手くいかない。
胸の傷に耳を押し付けるような形で彼の逞しい腕に抱かれていると、厚い胸板が呼吸の度に上下し、早い鼓動が聞こえた。
「あの…スカーさん…私が乗って重くないですか…?」
「ああ、全く重さは感じない。君は体重をよく気にするが、健康のためにはむしろもう少し増やすべきだと私は思う」
「そ、そうですか……」
「…すまない。今言うことではないな」
またしばらく二人の間に沈黙が落ちる。緊張は長くは続かず、身体には眠気と倦怠感が絡みつき、頭の中に靄がかかったようだ。
「私は……こうして君と身体を寄せ合うだけで幸せだ」
「私も幸せです……でも」
「…………」
「…………」
「……すまない、正直に言おう。私は…君を傷付けることが怖い……」
呻くような声に私が見上げると、彼は目を閉じ戸惑いの表情を浮かべていた。私は傷だらけの彼の肌を見つめ、その一つを指でなぞった。
「…わかりました。私が頑張りますね」
「なっ…い、いや…君が気にする必要は……」
「少し勉強しましたし、大丈夫です」
「ま…待ちたまえ…!んっ…アステル…そこは…!」
私はスカーさんの太腿の間に顔を寄せ、緩く勃起した重い竿の根元を握り裏筋をペロペロと舐める。カリ首と亀頭に円を描くように舌を這わせると、血管が脈打ち膨らんでいった。
「うあっ…!ああ…はぁ…はぁ……」
「んっ♡んんっ♡はぁ、んっ♡」
「アステル…無理をするな…くっ……」
「私は…スカーさんに…気持ち良くなって欲しいんです……」
口を目一杯開き先走りの滲む先端を咥えるが、舌を動かすどころか呼吸もままならない。息苦しさに唇を離すと、腔内に溜まった唾液がペニスに垂れ糸を引いた。
「ごめんなさい…スカーさんの…大きくて……」
「いや…アステル、その…もう十分だ、ありがとう。私も君の覚悟に応えたい。アステル、私の顔の上に跨ってはくれないか」
「えっ…は、はい」
「そのまま腰を落としてくれ…んっ……」
「あっ♡」
スカーさんの指で膣口を広げられ、愛液が太腿を伝った。彼の舌と指を差し込まれて解されたり、花芽の付近を舐められたり指先で揺らされたりする。
「やあっ♡スカーさん♡待って♡こんな格好♡恥ずかしいです♡」
「んっ…気にするな…君はどんな姿も…愛らしい……」
「あっ♡だめっ♡そこは♡んっ♡イきそうです♡」
「遠慮せずイってくれ…私も…君を気持ちよくさせたい……」
「うっ♡んんっ…あっ♡」
ビクビクッ
舌先で包皮を剥くようにクリトリスを舐められ、膣内から指の腹で裏側を押される。痺れるような甘い刺激に堪えきれず腰を揺らめかせ、膣内の指を締め付けながら達した。
「はぁ…はぁ……」
「…美しいな」
「スカーさん……」
「アステル、もう一度試みても良いだろうか?」
「…はい」
まだ絶頂の余韻の残る私の身体を、彼はそっと仰向けに寝かせてくれる。亀頭が割れ目を往復し私の愛液を纏った後、ひくつく入口にあてられグッと押し込められた。圧迫感を伴いつつ、彼のペニスは深いところまで滑り込む。
「む…入ったか……」
「はい…嬉しいです……」
「…私も嬉しい。君が頑張ってくれたおかげだな。少し動いてみるか…辛かったら遠慮なく言ってくれ」
グチュ……ズチュッ……ヌチュ……
スカーさんは私に覆い被さって慎重に腰を進めていき、最奥に到達する。零れた髪の束が垂れ間近に迫り、彼の額には汗が滲んでいた。彼が揺らすようにペニスを動かすと、目一杯広がった結合部は卑猥な水音を響かせた。
「あっ…んっ♡あっ♡」
「す、すまない。どこか痛むか?一度抜いたほうがよいだろうか……」
「い、いえ…大丈夫です…!」
「…そうか。もっとゆっくりすべきか……はぁ……はぁ……」
「んっ…ふぅ…っ、あっ♡」
彼に心配をかけまいと声を抑えようとするが、私の口からは余計悩ましげな喘ぎが漏れ出た。お腹の中をゆっくり捏ねられる感覚に腰が浮き、もどかしい心地よさに焦らされる。彼のペニスは執拗に子宮口の近くばかりに振動を与え、鈍い快感が生まれ始めていた。
「んっ♡あ…っ…はぁ…はぁ…あっ♡んっ♡」
「はあっ…はあっ……」
「んんっ…♡うっ…♡あっ♡ああっ♡」
「アステル、苦しそうだが…やはり無理をしているのでは……」
スカーさんは動きを止め心配そうに私の顔を覗き込む。溜まった快感が行き場を失い、私は切なく膣内を締め付けた。
その後も彼はじわじわと子宮を押し上げ膣肉を掻き、私が達する寸前で止めることを何度も繰り返す。私の身体は焦らされ続けた結果すっかり作り替えられてしまい、理性は既に限界であった。
「うう…スカーさん……」
「…す、すまん。辛そうだな…そろそろ体勢を変えた方が良いだろうか。それとも今日はこのくらいで……」
「もう…い…イかせてください……」
「そ、それは……」
「やめないで…お願いします……」
私は羞恥で涙目になりながらスカーさんに懇願する。彼は驚きに固まり、ごくりと息を飲む音が聞こえた。
「……承知した」
ズチュ…グチュンッッ
スカーさんはペニスを抜ける直前まで引き抜くと一気に根元まで突き入れた。衝撃に息が詰まったのも束の間、下腹部同士がぶつかり合う荒々しいピストンが続く。
グチュンズチュンドチュンドチュン
「あっ♡んっ♡あっ♡スカーさん♡いっ♡ああっ♡」
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」
「待って♡やっ♡あっ♡イくっ♡ああっ♡♡」
ビクビクッビクンッ
気持ち良いと感じる前に身体は勝手に絶頂していた。魚のように痙攣し腰が跳ね、突かれる度に愛液が大量に溢れる。膣内は陰茎を強く締め付けるが彼の力には到底かなわず、ゴリゴリと内部を蹂躙された。
「あっ♡だめっ♡やあっ♡まだ♡イったばっかで♡スカーさん♡」
「ん…っ……はあっ…はあっ……」
「またっ♡あっ♡イっちゃう♡んっ♡ああっ♡イくっ♡」
「くっ…アステル…アステル……」
「あっ♡んっ♡ずっと♡イって♡うっ♡スカーさん♡まって♡」
「すまない…繰り返し直前で耐えていたからか…今度は止められなくなってしまったようだ……」
「んっ♡ああっ♡あっ♡イくの♡とまらない♡おかしくなるっ♡」
「はあっ、はあっ、はあっ…そろそろ…出そうだ……」
「私も♡また♡あっ♡イく♡」
「アステル…愛している…うっ、ああ…!」
「ああっ♡♡」
ビューーッ
ビクンビクンッ
スカーさんの固い身体に抱き締められながらドクドクと煮えつく精液が注ぎ込まれる。精を吐き出す度に二人の腰は揺れ子宮が満たされていく。彼は熱っぽい瞳で私を見つめると、二、三度私の表情を確かめるように前髪を撫で上げた。
「はあ…はあ…アステル、すまない…無理をさせてしまった…身体は大丈夫だろうか?」
「はい、スカーさん……」
私が彼の首の後ろに腕を回すと、スカーさんは顔を寄せてキスを落とす。お互いの舌が絡み合い、昂りをぶつけるように激しく求め合った。
「んっ…アステル…愛している……」
「私も…愛してます……」
「……その…君がよければ…もう一度しても良いだろうか…?」
「……はい」