レジェンドラ帝国の強制花嫁計画
「おい、ディル。俺の部屋に勝手に見合い写真を置くのはやめろ。俺には心に決めた相手がいると知っているであろう」
「あれ、そうだったんですか? お相手の方はまだ若様に決めてないみたいですけどね〜」
「フッ、言うようになったではないか」
「ちょっとこればっかりは…譲れませんので」
「アステル、今日こそは俺と結婚して貰うぞ」
「いえ…あの……」
「若様の奥さんなんて大変よ? ほんっとワガママだし、あんたってば優しいから振り回されて疲れちゃうって。お付きの俺が言うんだから信用できるでしょ?」
「はあ…その……」
「ディルはこう見えて中々の頑固だぞ。しかも相手が断れぬ様に言いくるめるからタチが悪い。大人しく俺にしろ」
「ははっ、やだなー。俺は若様と違って臆病なもんで、説得してるだけですよ……ね、俺にしなよ」
「もうっ! いい加減にして下さい!」
「なぜ怒る?」
「毎日毎日私の部屋に来て、何時間も居座られたらさすがに怒りますよ!」
そう、ここは私の部屋。そのはずなのに、何故か二人が一日中入り浸っている。しかも隙あらば一緒にお風呂に入ろうとか、ベッドで寝ようとしてくる。今は、いつの間にかキングサイズになっていたベッドの上で、ラーカムさんに添い寝をしろと言われ、ディルさんが私の添い寝をしたいと言って、私が二人に挟まれているという何とも言えない状況だ。
「ごめんね〜。若様ってば頑固だからさー」
「ディルさんも一緒になって私をからかってるじゃないですか!」
「からかってなどない。求愛しているのだ。お前が俺の愛に応えないのが悪い」
「きっ…求愛だなんて! 冗談はやめて下さい!」
「…ふむ。本気だと思われていなかったのか」
「…俺はあえて冗談っぽくして逃げ道を与えてたんですけどね」
「逃げ道など必要ない。アステル、俺は本気でお前を愛している。お前もそうであろう?」
「それは…ラーカムさんのことは…好き、です…けど……」
「俺を愛しているが、ディルのことも気になっている、と」
「…………」
「俺は浮気は許さぬ。しかし、お前が決められぬのなら待ってやろう」
「ま、主人の想い人に横恋慕なんて、ふつーに従者失格ですけどね」
「フッ、許す。俺は器の大きい主人だからな」
「自分で言っちゃうんですか」
「真実を言って何が悪い。それに、アステルの気持ちが一番大事だ。最後に俺の元に来るのなら構わぬ」
「ははっ、すごい自信だ。さすが若様」
「本当にいいんですか? 私…一人に決められないなんて」
「俺なんかと迷ってくれるだけで光栄だからねえ。まずはお互いのことを知ってから決めればいいさ。あんたのこと…もっと教えてくれるかい?」
「そ、それって……」
「俺たち丁度ベッドに居るし…じっくり深くまで、ね♪」
「ほう、それもそうだな。来い、アステル。俺の本気を分からせてやろう」
ラーカムさんの腕が腰に回り、強く引き寄せられる。隙間なく密着した身体の鼓動と体温が混ざり合いのぼせていく。戸惑いつつも眼前の澄み切った青に従うように、そっと瞳を閉じた。
「フッ…愛い奴よ」
唇に熱いものが触れ、ビクリと震える。ラーカムさんは私の頭を抱えると、うねる舌で閉じた唇をこじ開け、私の舌を追いかけ引き摺り出す。酸素を求めて口を開くと、より奥まで舌で塞がれ呼吸もままならない。永遠とも思える時間の後、ラーカムさんは名残惜しそうに下唇を軽く吸い、私を解放した。
「はあ…♡はあ…♡」
「そのような蕩けた顔…他の男に見せてはならぬぞ」
「それって俺も含まれてます?」
「無論だ」
「まあまあ、そんなこと言わずに。アステル、こっちおいで」
次の瞬間、ディルさんの胸の中に吸い込まれる。クラクラとしつつ潤む瞳で彼を見上げると、背中に回された手に一瞬だけ力がこもった。
「……危ない危ない。あんたには優しくしたいからねえ…はい、口開けて…舌を出して…そうそう、じょーずじょーず」
「んっ…♡」
言われるがままに出した舌にディルさんの薄い舌が絡みつく。口内の隅々まで舌でゆっくり舐められ、溢れた唾液も搦めとられる。ゾクゾクとした甘い痺れが走り、もっとその痺れを感じたくて自ら舌先を触れ合わせると、ディルさんは私の髪を一撫でして唇を離した。
「俺の舌を必死に追っかけちゃって…ほんと、可愛いんだから…あれ、若様もう全部脱いだんですか」
「当然だ。アステルのも早く全部脱がせよ」
「はいはい。俺は少し隠れてた方が好きなんですけどね」
服にディルさんの手がかかり、リボンが解かれる。肌が外気に晒され、霞みがかっていた意識がやっと覚醒した。
「だ、ダメです! というか、何でこんなことになってるんですか! お話するとかじゃダメなんですか⁉」
「毎日会っているのに今更何を話す必要があるのだ。陳腐な愛の言葉など俺は言わぬぞ。それに、身体の相性は大事であろう?」
「俺も言葉より行動派なんだよねえ。もちろん聞きたいことがあったら答えてあげるよ。そんな余裕あればだけど…なんてね♪ はい、腕あげて〜」
まるで母親が子供の着替えを手伝うように、あっと言う間に脱がされ下着だけになってしまう。身体を丸め精一杯の抵抗で睨んでみるが、真っ赤な顔と涙目ではあまり効果は無かった。
「うう……ディルさん手際良過ぎます…!」
「ははっ、照れちゃって可愛いねえ♪」
「白か。悪くはないが…今度俺好みの下着をプレゼントしてやろう」
「もうっ…恥ずかしいので、見ないで下さい…!」
「隠すな。お前のこと、全て教えよ」
「きゃっ!」
ラーカムさんに両手首を一纏めに掴まれ、頭上に縫い付けられる。戸惑ったのも束の間、下着の中に空いた手を差し入れられ、太い指が僅かに湿る秘裂と触れ合う。一瞬何が起こったのか理解出来なかったが、そのまま指を埋められそうになり必死に足をばたつかせた。
「ま、待って下さい! そんなところ…嫌っ…!」
「若様、急に触ったらダメですって」
「そうなのか? ここを慣らして挿れるはずだが」
「まあそうなんですけど…勇者さんは初めてですから、まずは他のところを触って気持ち良くしてあげないと。いきなり挿れても痛いだけですよ」
「ふむ、そうか。許せ、アステル。女を抱くのは初めてだからな」
「えっ! そうなんですか…?」
「他のご兄弟は夜伽をご経験されたんだけど…若様だけはどうしても嫌だと言って聞かなくてね」
「フン。好きでもない女など抱けぬわ」
「まったく、変なところで潔癖なんだから…触れるにしてもまずは下着の上から優しくしてあげて下さいよ。ほら、こうやって……」
ディルさんは節くれだった手で私の下着を覆うと、そのまま掌で恥肉全体を押し上げ、揺らすようにゆっくりと動かし始める。自分でも触れたことのない場所を刺激される恥ずかしさに悶えるが、徐々ににじんわりとした熱が集まり、緩やかな快感が押し寄せた。
「んっ…♡何、これ…♡あっ♡」
「気持ち良いかい? 結構濡れてきたね…もしかしてあんた、感じやすい? それとも…俺だから?」
「んっ♡やっ…♡」
「答えてくれなきゃ都合良く考えちゃうぜ? ほら…わかるかい? あんたのここから水がどんどん溢れてきて…俺の指までヌルヌルだ……」
ディルさんは耳元でわざと羞恥心を煽るように囁く。彼の低く掠れた声が吐息と混ざり合い、身体の奥まで侵される。ダメだと思う気持ちに反し、ますます下着は濡れていった。
「あ…♡い、言わないで…下さい…♡はあ…あっ♡そこ♡ダメ♡」
「おい、アステル。ディルで感じるな。此処は俺が触るからディルは別の場所をせよ」
「はいはい。ご主人サマの仰せのままに」
ディルさんは呆れた声で言うと、私に見せつける様に光る指先を舐めた。一瞬で顔に熱がのぼるが、秘所への刺激にビクリと腰が跳ねる。ラーカムさんは、ディルさんを真似て掌でぎこちなく撫でると、不安げな瞳で私の顔を覗き込んだ。
「どうだ? 気持ち良いか?」
「んっ…♡はい♡気持ち良いです♡」
「フッ、そうか。もっと感じて俺を楽しませよ」
「そんじゃ、俺はコッチね……」
ディルさんは器用に下着を外し、零れる乳房を掬い上げると白い肌に赤い舌を這わせた。くすぐったいような刺激にみるみる先端が固く尖っていくが、一番感じるであろう中心は決して舐めて貰えない。
「あっ♡ディルさん♡もっと…♡」
「……あんたの可愛いおねだり、たまんないねえ」
ディルさんは限界まで勃ち上がった突起を咥え、優しく吸い上げる。温かく湿った口内で包まれ舌でねっとりと嬲られると、電気を流されたようにビクビクと震え善がった。
「ああっ♡あっ♡んんっ♡あっ♡」
「おい、ディルで感じるなと言ったであろう。こっちを向け、余所見をするな」
胸の刺激に喘いでいると、ラーカムさんに顎を掴まれ横を向かされる。彼は美しく整った顔に剥き出しの嫉妬を浮かばせ、下着ごとグイグイと指を押し込んでくる。
「あっ♡ダメです♡ラーカムさんの指♡下着と一緒に、中に入っちゃってます♡」
「言い付けを守らなかった仕置きだ…お前は誰にも渡さぬ」
「……若様、彼女をイジメ過ぎですよ。そうですね、もう十分濡れてるので指を一本ゆっくり挿れてみて下さい」
「わかった」
ズチュ…グチュッ……
ラーカムさんに性急に下着を脱がされ、指が入ってくる。痛みはないが、異物感に思わず力んでしまう。
「んんっ……」
「キツいな…このような狭い中に俺のが入るのか?」
「んー、無理かもしれませんね。今日のところはやめます?」
「いや、続けるぞ。勿論十分に慣らす…アステル、俺を受け入れられるな?」
「はあ…はあ…♡は、はい…♡」
「フッ、それで良い。それでこそ俺の見込んだ女だ」
グチュッ…ヌチュッ…ヌチュッ……
指が動くと少し痛みを感じ、力を抜かなきゃと焦るも、余計に身体が強張り眉間にシワが寄った。
「……んっ」
「痛い? 痛かったらこっちに集中してみて……」
ディルさんが下腹部に手を伸ばし、秘裂に潜む肉芽に触れる。その一瞬で圧倒的な快感に塗り潰され、蜜が溢れた。
「ああっ♡んっ♡そ、そこ…♡気持ち良い、です♡」
「もっとシて欲しいかい? でもこっちを弄りすぎちゃうと、ナカでイけなくなっちゃうかもしれないからねえ」
「ディルが触った途端にナカが激しく動くようになったな…指を増やすぞ」
ラーカムさんの指でお腹が内側から更に圧迫される。気持ち良さと苦しさで、無意識に身体を捩り逃げようとするが、二人に身体をぴったりと挟まれ身動きが取れなかった。
「いやっ♡あっ♡んんっ♡ダメっ♡」
「何がダメなのだ」
「なんか♡身体が、変、なんです♡やだっ♡おかしくなる♡」
「初イキしちゃいそうなんだね…大丈夫、怖がらないで……」
「やだっ♡もう無理、です♡抜いて下さい♡イヤっ♡」
「暴れるな」
グチュンッッ
「――――っ」
それでも逃げようともがいていると、いきなり奥まで突っ込まれ、苦しさに一瞬息が止まる。
「アステル、大丈夫だ。俺を見ろ。俺の名を呼べ」
「…あっ♡ら、ラーカムさん♡ラーカムさん♡」
「そうだ、それで良い…力を抜け、俺に全て委ねろ…んっ……」
「はあ…はあ…♡ラーカムさ…んんっ♡」
ヌチュッグチュッズチュッグチュッ
ラーカムさんに深く口を塞がれ、指で膣内を押し拡げられる。ディルさんには背後から上下の突起を弄られ、強過ぎる刺激に痛いのか気持ち良いのかも分からない。再び意識が遠ざかり、下腹部が震えカクカクと揺れた。
「んっ♡はあっ♡あ、あっ♡」
「イきそうか?」
「は、はい♡」
「許す。存分にイけ」
「んんっ♡あっ♡イくっ…イくっ…イっ…あっ♡んっ♡ああああっ♡」
ビクビクッビクンッ
灼熱の肉体に溺れながら絶頂を迎える。全身から汗が噴き出し、つま先までピンと伸びた。
「はあっ…はあっ……」
「フッ、俺の指が食い千切られるかと思ったぞ」
「よしよし、よく頑張ったねえ。えらいよ」
放心し、糸の切れた人形のようにぐったりと横たわる。ラーカムさんは私の脚を広げると身体を入れ、蜜を零す割れ目に熱い肉棒を押し当てた。
「あっ…ま…待って、下さい…まだ…イった…ばかりで……」
「待つとはどのくらいだ? 俺は気の長い方ではないぞ」
「まあまあ。がっつき過ぎる男は嫌われますよ」
「求めて何が悪い。焦らされるのは俺の趣味ではないぞ。アステル、挿れて良いか?」
「まだダメですって」
「ディルには聞いておらぬ」
「無理矢理なんて若様らしくない。一度冷静になった方が良いですよ」
「俺は冷静だ」
「お言葉ですが、鏡で自分の顔をご覧になってから言って下さいよ」
「あ、あの! もう…大丈夫なので……」
徐々に険悪になる雰囲気に耐えられず、思わず口を挟む。ラーカムさんはディルさんを一瞥すると、私の脚を持ち上げ、再び入り口に充てがった。
グッ…グチュリ…ヌチュッ……
「んっ…!」
太い先端を捻じ込まれ、叫びそうになるのを唇を引き結び堪える。ラーカムさんの槍で切り開かれた場所が焼けるように熱い。
「ぐっ…アステル、力を抜け……」
「あっ…ご、ごめんなさい、んっ…でも…む、無理…かも……」
「これ以上は進まぬか…先程ディルが弄っていたのはこれか?」
グリュッ
「ああああっ♡」
ぷっくりと充血した膨らみを遠慮なく摘まれ、余韻の残る身体はまた軽く達した。
「んっ…締まる…! はあ…はあ…少し…滑りが良くなったぞ……」
「あっ、ああっ…!」
ズリュ…ズチュッ…グチュッ……
強引に残りも捩じ込まれるが、内臓が押し上げられる苦しさに視界が滲む。ギュッと目を瞑り、シーツを掴んで必死に耐えた。
「全部入ったな…動くぞ」
グチュッズチュッバチュンッズチュッバチュンッパンパンパンッ
ラーカムさんは最初から激しく膣内を抉る。あまりの突き上げにズルズルと移動する私の身体を引き戻し、無我夢中で腰を叩きつけた。
「あっ♡あっ♡あっ♡ラーカム、さん♡激しい、です♡あっ♡もっと♡ゆっく、り♡あ、あっ♡」
「はあ…はあ…そのような顔を…するな…腰が…止まらぬ……」
繋がった所が派手な水音を立て、熱で思考までドロドロに溶けていく。ラーカムさんにいつもの余裕は微塵もなく、全てを喰らい尽くすような獰猛さで私を求める。私の脳裏には肉食獣に捕食されるイメージが浮かんだ。
「ああっ♡あっ♡んっ♡あ♡」
「アステル…出すぞ…俺の子種を…残さず受け取るが良い…くっ…うっ、うああ!」
「ああああっ♡」
ビュルルルルッビューーーッビューーーッ
ビクッビクッビクンッ
ラーカムさんに強く抱き締められながら一際深く突かれた時、身体の内側で熱い飛沫が弾けた。精液が勢い良く奥に当たる度に脚が跳ねる。下腹部が重くなり、猛烈な怠さに動けなくなっていると、ディルさんにそっと抱き寄せられ、まだ硬さの残るラーカムさんの陰茎がズルリと引き抜かれた。
「はあ…はあ…おい、ディル。アステルを離せ。まだ終わっておらぬぞ」
「一回出したんですから、次は俺の番ですよ」
ディルさんはラーカムさんから見えないように私を包み込むと、こっそり耳打ちする。
「やれやれ…若様ったら元気過ぎて困っちゃうね。アンタ、どっか痛くなってないかい?」
「あっ…は、はい…大丈夫です」
「そっか、よかった。辛かったらすぐに言ってな? 優しくするからさ…一緒に気持ち良くなろうぜ?」
「何をコソコソ話している」
「ははっ、ナイショですよ♪ ね?」
「フン、俺に隠しごととは感心せぬな。後できっちり聞かせて貰うぞ」
不機嫌なラーカムさんが気になりつつも、ディルさんにサポートされるまま四つん這いになる。覆い被さられ、背中にディルさんの逞しい身体を感じた。
「綺麗な背中だねえ。白くてスベスベで…食べちゃいたいぜ♪」
ディルさんは耳元で「可愛い」「好きだよ」「愛してる」と囁きながら、固い掌で全身を優しく撫で、時々背中にキスを落とす。ディルさんの言葉はアルコールの様に私を酔わせ、息が上がった。
「はあ…♡あっ♡はあ…はあ…♡」
「俺、あんたのうなじ好きなんだよね。いつも無防備に晒け出しちゃってさ…我慢してたんだぜ?」
首元に顔を埋められ、ディルさんの熱い息がかかる。そのままペロリと舐められ、愛液が太腿を伝った。
「きゃっ♡」
「ここにキスマークでも付けたいとこだけど…それは俺が選ばれてからのお楽しみな」
背中からわき腹をするりと手が這い、ディルさんの熱が遠ざかる。僅かな寂しさを覚えると、潤む秘裂に熱い昂りが当てられた。
「ごめんね…ほんとはもっと焦らしてあげたかったんだけど…俺ってば好きな子相手だと余裕なくなるみたい…ゆっくり挿れるから…力抜いてな」
グッ…グチュ…ヌチュ…ズチュ……
太い先端を受け入れると、先ほど拓かれたばかりの道がまた拡げられていく。肉棒で擦られて敏感な膣内は激しく収縮するが、ディルさんは時間をかけて少しずつ腰を進めていった。
「ああっ♡あっ…♡」
「はあっ…はあっ…もう少し…んっ…ほら、全部入ったぜ…あんたのナカ…熱くて…最高……」
背中を抱き締められ、膣内がディルさんのカタチに馴染んでいく。ジンジンとした痛みにも慣れ、きゅんと締め付けると身体は確かに快感を拾う。暫くして、ディルさんに抱かれたままゆっくりと揺さぶられ、嬌声が漏れた。
ズチュッ…ズチュッ…ヌチュッ……
「はあ…はあ…♡あっ…♡んっ♡」
「んっ…きつっ…俺のを一生懸命締め付けて…すっごい気持ち良いよ…あんたは?」「き、気持ち、いい…♡」
「そっか、良かった…もっとあんたの可愛い声、聞かせてくれよ……」
ディルさんの艶を含んだ声が耳元で響き、結合部から蜜がごぽりと溢れた。
「こうやって俺に囁かれるの好きかい? あ、動いた…素直で可愛いねえ♪ やっぱ、俺たち相性バッチリなんじゃない?」
「あっ♡はあ…あっ♡ああっ♡」
「ね…好きだよ。本気で、あんたを誰にも渡したくないんだ。ははっ…参ったねえ…俺って欲張りなのかも」
「んっ♡ディルさん♡好き♡」
直後、ガチガチに固く反り返る凶悪な陰茎を口元に差し出される。驚き見上げたラーカムさんの顔に笑みはなく、怖いほどの怒りを滲ませていた。
「…舐めろ」
グイグイと顔に押し付けられ、おそるおそる咥えるが、舐めるどころか息をするので精一杯だ。戸惑った顔でラーカムさんを見つめると、より一層低い声で命じられた。
「足りぬ。もっと奥まで咥えろ」
「んんっ!」
「ちょっと若様…!」
頭を固定されて喉の奥まで挿れられ、えづきそうになるのを必死に堪える。口の端からは唾液が垂れ、息苦しさに涙が流れた。
「ぐっ…急に…締め付けが…若様、彼女を壊す気ですか? 傷付けるくらいなら、俺に譲って下さいよ」
「断る。アステルは俺の女だ。誰にも渡さぬ。こいつが他の男に抱かれ、名を口にするだけで気が狂いそうだ。ディルでなければ殺していたぞ」
「ははっ、冗談きついですって」
「フッ、お前も殺意を隠し切れておらぬぞ?」
「……お互い様ってことですね」
グチュッズチュッッヌチュッグチャッズチュッ
二人は言い合いながら容赦なく私に杭を打ち込む。競うようにスピードは上がっていき、ベッドと身体がみしりと軋む。ギリギリ保つ意識の中、卑猥な水音と荒い息遣いだけが聞こえた。
「アステル、俺はお前無しではもはや生きて行けぬ…俺を愛し、一生俺と共に居ると誓え…勝手に俺の側から離れることは許さぬ」
「俺には若様みたいな地位も、お金も、カリスマ性も無い…何も無いんだ。だから俺を選べなんて言えない。でも、選んでくれたら後悔させないよ…絶対に幸せにするさ。誓うよ。だから…ね、お願いだ……」
二人から愛を乞われながら、ガツガツと串刺しにされて貪られる。私はギラギラと光る瞳を見つめながら、きっとディルさんも同じ目をしているのだろうと思った。
「はあ…はあ…ごめん、ね…もう…そろそろ…イくよ…はあっ…あっ…うっ…うああ!」
「はっ…はっ…また…出すぞ…全部…受け取れ…くっ…!」
ビュルルッビューーーッッビューーーッビューーーッ
ビクビクッビクビクンッ
腰と頭を掴まれ、限界まで突き入れられた後、胎内に大量の熱い飛沫が流し込まれる。私の身体は腰を跳ねさせて精子を子宮へ送り込み、喉の奥を震わせ亀頭を喜ばせた。
「飲め」
ラーカムさんの言葉に、喉に絡みつくモノを必死で飲み込むと、やっと気道を塞ぐ剛直が抜かれた。
「ゲホッ、ゲホッゲホッ……」
「若様、乱暴過ぎですよ。さすがに見逃せません」
「お前こそ激しく突いていたであろう。しかも俺の許可なく中に出したな」
「出してはいけないと言われなかったもので」
「はあ…はあ…ふ、二人ともケンカしないで下さい…私なら大丈夫ですから」
「何が大丈夫なのだ。お前は俺の子を先に孕む義務があるのだぞ」
「そんな義務は初耳です……」
「処女にイラマチオと飲精させて大丈夫な訳ないでしょ」
「そういう名前だったんですね……」
「やはり俺に決めろ。今すぐにだ」
「いやいや、これで分かったでしょ? 若様に付き合ってたら身体がもたないって。それに、俺の方が気持ち良さそうだったよね?」
「それは聞き捨てならぬ。俺の方がヨがっていたぞ」
「俺の時の方が甘い声が出ていましたよ」
「何を言う。俺のを可愛い顔で咥えていたではないか」
「それは俺のが良かったからじゃないですかね?」
「おい、アステル。どちらのセックスが気持ち良かったか言え」
「……嫌です! もうっ! やっぱり二人とも帰って下さーーい!」
この二人が素直に帰ってくれる訳もなく、結局一日中ベッドから出してもらえず、変わらず毎日部屋に押し掛けられるのであった。