スラッシュくんはアステルちゃんとしたい!
「お、おい!なんだよその格好は…!?」
いつものパジャマに水を零してしまい、代わりの薄いワンピースに着替えて恋人の前に現れる。ベッドに座っていた彼は驚いたように目を見開いた後、真っ赤になって顔を逸らせた。
「一人で寝てて暑い時はこれを着てたよ。露出の多い服着るとスラッシュ怒るから最近は着てなかっただけ」
「それは他の奴にお前の肌を見せたくねえんだよ…つか、別に二人きりの時はもっと……」
「えっ?ごめん、聞こえなかった」
「…なんでもねえ。俺はもう寝る、おやすみ」
「うん、おやすみスラッシュ」
ふてくされたように背を向けて寝転ぶ彼の隣に潜り込む。不機嫌になってしまった彼を見て、明日からはいつものパジャマに戻そうと考えながら私はそっと灯りを消した。
******
浅い眠りに落ちていると、身体が熱を持ち意識が浮上していく。寝返りを打とうとして、金縛りのように固く抱きしめられていることに気付く。
熱い息が耳に吹き込まれ、開いた背中に汗ばむ彼の肌を感じ、重い瞼を開いた。
「はあっ…はあっ…アステル…アステル……」
「ス、スラッシュ!?くっつきすぎだよ…!」
「嫌か…?なあ、俺たち付き合ってんだよな…?そんな薄着で寝るとか俺のことちゃんと男として意識してんのかよ」
「してるよ!でも、こういうのはまだ早いと思う…!」
「早くねえっつの…俺はガキの頃からお前と…わかるだろ?」
「……っ!?」
スラッシュが私の脚に絡めるように下半身を押し付ける。お尻の下に固い感触を感じ思わず身体が硬直した。
彼は荒い息遣いのまま私の耳を舌先でなぞり、外耳に軽く歯を立てる。
「きゃっ、んっ…スラッシュ……」
「つか、毎晩好きな奴が隣にいるのに触れねえし、生殺しだっつの……」
「そんな…急に言われても…きゃあっ!」
彼の指が私の下着の中に滑り込み、閉じた脚の隙間に食い込む。
恥ずかしさと確かに感じる快感に脳内は混乱し身体を捩るが、新たな刺激に秘裂からじわりと蜜が染み出した。
「んっ♡やっ…離して…!待って、スラッシュ、そこは♡あっ、だ、ダメ…!」
「なんでだよ…俺に触られんの嫌か?俺のこと好きじゃねえの?」
「好きだけど、んんっ♡まだ、心の準備が…!」
「心配すんな、俺に任せとけって…頼む、もう待てねえんだ。ぜってー優しくする、だから、な…?」
スラッシュから縋り甘えるような声で囁かれるが、腕はがっちりと私の身体を捕えていた。
黙る私を急かすように彼の指と膣口が擦れ合い愛液が絡まる。彼の腕の中に閉じ込められ耳を食べられて、強すぎる刺激に何も考えられない。
「あっ…んっ♡ううっ…本当に優しくする?」
「する」
「約束できる?」
「ああ、約束する」
「……一回だけだよ」
私がそう言うや否や、顎を掴まれ噛み付くように唇を奪われる。酸素を求め開いた口に舌を差し込まれ、脳内に絡まる水音が響く。舌先が触れ合うだけでゾクゾクと背筋が震え唾液が溢れた。
「あっ♡はあっ♡スラッシュ♡んんっ♡」
「んっ、はあっ、はあっ…アステル…アステル…!」
私の舌と唇を貪りながら彼の手は私の胸やお尻を這う。彼は自分のシャツを脱ぎ、私を仰向けにして下着を脱がせると脚を大きく開かせようとした。
「きゃあ!な、何するの!?」
「準備だよ。ほら、舐めるからもっと脚開け」
「ええっ!そこは…汚いよ……」
「…ったく」
彼は呆れたように溜息を吐くと、私の太ももを強引に割り開き間に顔を埋める。温かく柔らかい舌先が敏感な粘膜に触れ、未知の感覚に全身の肌が粟立つ。赤い髪が揺らめき愛液を舐め取られる度に、身体の内側からくすぐられているかのようだ。
「きゃあっ♡やだっ♡やめて、スラッシュ♡」
「んっ…やめねえよ…つか、もう結構濡れてんな……」
「ううっ…イヤ…恥ずかしい……」
「別に恥ずかしくねーだろ。綺麗だし…すっげーエロい」
彼は割れ目の上の部分を指で開くと埋まった蕾を舌先で押し上げる。その瞬間、これまでとは比にならない刺激が全身を貫いた。
「きゃああっ♡そこ♡だめっ♡」
「んっ…感じてんのか…?すげー溢れてる…可愛い……」
「やあっ♡はずかしい♡あっ♡んっ♡スラッシュ♡」
「バカ、そんな声で呼ぶなって…!我慢できなくなるだろーが…クソッ、痛かったら言えよ」
スラッシュは怒った声を出し、濡れた秘所へ舌の代わりに指を伸ばした。彼の太い指は、収縮を繰り返す柔らかい肉の間をずぶずぶと進んでいく。
「……どうだ?」
「んんっ♡い、痛くないけど…なんか…はあ…あっ…おなかが…変な、感じ……」
「緊張しすぎだ、バカ…もっと力抜けって」
「そんなこと言われても…やあっ♡あっ♡」
スラッシュは汗ばむ私の首筋に何度もキスしながら、お腹の内側を優しく擦る。勝手に腰が浮き爪先が伸び、言うことを聞かない身体で悶えた。
「ん…ここ、イイのか?」
「わ、わかんな…んんっ♡ゾクゾク、する♡も…やだあ…!」
「…っ!おま…くっ、俺、限界なんだけど……」
私が泣きながら懇願すると、スラッシュは身体を離しベッドに腰掛ける。彼の頰は真っ赤で眉間に皺を寄せ、歯を食いしばり何かを必死に耐えているようだった。
「ごめんね…そうだ、私もスラッシュの舐めるよ」
「は?」
スラッシュの脚の間に移動して座り込むと、目の前のペニスははち切れそうなほど膨らみ反り返っていた。そっと触れるとカウパーで滑る感触と脈動が伝わってくる。
「うわっ、お前…!急に触んな…!んっ、……」
「スラッシュの…熱くてドクドクしてる……」
「バカ、そういうこと言うんじゃねえ…!うあっ!」
両手で握りそのままゆっくり上下に扱く。ペニスは卑猥な水音を立て、淫らに光り更に硬度を増していった。
「はあっ、くっ…これ、ダメだ…!アステル、離せ…!」
「気持ち良くない?」
「いや、良すぎんだよ…!こんなん…すぐイっちまう…んっ……」
切なげな吐息を漏らし本気で感じている彼を見て胸の奥が締め付けられる。
アイスキャンディを舐めるようにピンク色の先端に舌を這わせると、強請るように腰がわずかに突き出された。カリまで慎重に口に含み、ビクビクと震える場所を舐め回す。
ジュルッジュルルッグチュッグチュッ
「うああっ!はあっ、あ、アステル、それ、やべえ……」
「んっ♡んっ♡ん…ん、んんっ♡」
「うあっ、もう…そこは、いいって、くっ、離せ…出るから…!」
「んっ…はあ…スラッシュ、出していいよ……」
「バカ、マジで…ダメだって…!で、出るっ、あっ、ああっ、やめろっ、こんなん、カッコわりいだろ…!」
「んんっ…そんなことないよ…スラッシュが喜んでるならうれしい……」
「だから…!そういうこと言うなって…!うわっ、いっ…イく、イく、イく、う…うああっ!」
ビュルルルルッ
口内の亀頭が一際膨らみドロドロとした精液が勢い良く吐き出される。白濁液は喉の奥にまで流れ反射的に飲み込んでしまう。
「お前、まさか飲んじまったのか!?」
「う、うん…でも大丈夫だよ。変わった味だけど…スラッシュのなら嫌じゃないから」
「……はあ。あー、もう…ダメだ…全っ然収まらねえ……」
彼は照れた顔でグシャリと頭を掻いた後、私をベッドに押し倒した。狭い腕の中に閉じ込められ、ギラギラと光る瞳に射抜かれる。
「…入れるぞ」
彼は短く言い、熱い剛直を宛がう。小さな入口を亀頭が無理矢理押し拡げ、生理的な涙が滲む。深く侵入される度に叫び出したいのを必死に抑え、ぎゅっとシーツを掴んだ。
「…痛いか?」
「ううん…大丈、夫…んっ……」
「本当は痛えんだろ…でも悪い、もう止まれねえ……」
内臓を押し上げられるような圧迫感に私の心臓はバクバクと大きく脈動し、浅い呼吸を繰り返す。気の遠くなるような時間をかけて熱い肉棒が膣内をみっちりと満たした。
「はあ…はあ…全部…入ったか…?ハハッ、顔真っ赤じゃん…すげー可愛い……」
スラッシュは目を細めて笑うと呼吸もままならない私の口を塞ぐ。苦しさに顔を逸らすと追いかけられ、舌の裏側をつつき愛おしそうに下唇を吸われる。
「アステル…んっ、はあ…アステル…アステル……」
「んっ、はあっ、んんっ、スラッシュ、息、出来なくて、くるし」
「はあ…はあ…逃げんなよ…ほら、もっと舌出せって……」
興奮して夢中になる彼に舌を引きずり出され、口の端から唾液が伝う。私の下半身は苦しさと快感で膣内のペニスを何度も締め付けていた。
「あ…はあ…スラッシュ……」
「んっ…アステル…そろそろ動くぞ……」
グチュッ…ズチュッ…グチュッ……
彼が腰を揺らすとカリでゆっくりと肉壁が掻き出され戻される。怯える身体の力を抜こうと必死で彼の瞳を見つめ返した。
「なんだこれ…すげー気持ちいい…。やっべえ…あんだけ出したのに…またイきそうだ……」
「はあ…はあ……んっ…スラッシュ……」
「どうした、痛むか?」
「大丈夫…でも、手、つないで……」
「何なんだよ…可愛すぎだろ…アステル…好きだ……」
「私も好き…スラッシュ、好きだよ。大好き」
「~~~~っ!」
彼は赤面しギュッと指同士を絡めると、先程よりも勢いをつけてナカを抉り始める。殴られるような衝撃に目の前に光が散った。
ズチュンッバチュンッバチュンッグチュンッ
「はあっ、はあっ、その顔、反則だろ…!はあっ、ああっ、クソッ、止まんねえし…!はあっ、はあっ」
「あっ♡やあっ♡スラッシュ♡だめっ♡もっと、ゆっくりして♡スラッシュ♡ああっ♡」
「お前が煽るからだろ…!あー、マジで止まんねえ…!好きだ…アステル…アステル…うっ、また、出る、出る、イクッ、イクッ、くっ、うっ…うああっ」
ビュルルルッビューーッッ
潰れるほど私を抱き締めながら、彼は大量の精子を膣内に吐き出す。最後の一滴まで注ぎ切ると背中に回していた腕を外し、息を整える私をうつ伏せにして膝を立てさせた。
私が戸惑って振り向こうとすると、未だ熱く痺れる膣口が割り開かれ小さく叫び声が上がる。背にのしかかられ犬の交尾のように激しくナカの精液が掻き出されていく。
グチュンッズチュンッグチュンッズチュッ
「はあっ…はあっ…!」
「あっ♡や、だっ♡やっ♡スラッシュ♡まだっ♡イったばっかりで♡ああっ♡一回だけって言ったのに♡」
「悪い、やっぱ無理だわ…。どんだけ俺が我慢してたと思ってんだよ…!あー、やっべえ…腰溶けそう……」
「もうっ♡スラッシュ♡んっ♡ばかっ♡もっと、ゆっくりして♡ああっ♡」
「はあっ、はあっ、アステル…好きだ…ぜってー離さねえ…お前は俺のもんだ…!また、イく…!イく…はあ…はあ…はあ、あっ、うっ…うああ!」
「ああああっ♡」
ビュルルッビュッビューーーーッ
さっきよりも深い場所で肉棒が暴れ熱い精液が噴き出す。スラッシュは腰を震わせ精子を出しながら、子宮に向けて奥へ奥へと捩じ込んでいく。私の口からは甘い声が押し出され、視界が霞み夢の中のように指先まで全く力が入らない。
「はあ…はあ…スラッシュ…私、限界かも…だから…休ませて……」
「…まだいけるだろ」
「無理だよ…スラッシュ…もう寝ようよ…ああっ♡あっ♡んっ♡」
グチュッズチュッグチュンッヌチュンッ
挿れられたままだった陰茎は、膣壁と擦れてみるみる質量を増していく。私が力を振り絞り抵抗すると彼は私の首筋に噛み付き強く吸い付いた。
「きゃっ…!んっ♡あっ♡ああ、やっ♡」
「んっ…お前の匂い…すげー好きだ…興奮する……」
「やっ♡あっ♡耳♡んんっ♡くすぐったい♡」
「好きだ、お前の全部が好きだ…愛してる」
パンッパンッパンッパンッ
スラッシュの動きは遠慮の無いものになり、湿った肌同士が大きな音を立てる。結合部は愛液でグチャグチャに解され、ひりつきの中で確かに快感を拾い始めていた。
「あっ♡スラッシュ♡おなかくるしいから♡んっ♡やっ♡」
「なんか…ナカ、動いてきたか…?突く度にすげー締まる…あー出る…!また出ちまう…!」
「やあっ♡もう、出しちゃ、ダメ、あっ♡あっ♡んっ♡あ、ああっ♡」
「やべえ…気持ち良すぎ…アステル、愛してる、んっ、イくっ、イくっ…うっ」
ビュルッビュルルルッ
彼は腰を密着させ最奥まで亀頭を押し込めながら射精すると、ペニスと精液で膨らむ私の下腹部を手の平で覆った。
「…なあ、奥まで入ってるのわかるか?ほら、ここ。俺達、こんなとこまで繋がってるんだぜ」
「やあ…スラッシュ…おなかグリグリしないで…んっ……」
「ここに出したらさ、子供、できっかな……」
不意に熱っぽく囁かれ、彼に触れられたお腹の奥がずくんと疼く。
「やば…締め付けんなって。想像したのか?」
「だって…スラッシュが変なこと言うから……」
「あー、だから…その反応…やべえって……」
スラッシュは掌で下腹部を優しく撫でつつゆっくりと抜き差しを始める。亀頭を子宮口に押し付け、同じ場所を何度も捏ねるように突かれ、段々と体の中からゾクゾクとした快感が湧き上がる。全神経が彼の手とペニスに触れている場所に集中し、勝手に背中が丸まって嬌声が零れた。
グチュッ…ズチュ…ズチュッ……
「はあ…あっ…♡はあ…んっ…ああっ♡」
「お前…本当…ずりいよな…なんでこんなに可愛いんだよ…あー、最高……」
「んんっ…スラッシュ…おなか…くすぐったい♡」
「くすぐったい?気持ち良いんだろ…?もっと気持ち良くなってさ…俺のこともっと好きになってくんねえ?」
「えっ…私…スラッシュのこと大好きだよ…?」
「ハッ、全然足りねーし…俺ばっか好きだ。同じくらいじゃなくてもさ…なんつーか…もうちっと安心させろよ……」
「そんなこと…ないのに…んっ♡」
「ありまくりだっつの。なあ…俺のこと好きだ、愛してるって言えよ…俺の子どもが欲しいってさ……」
「…好き。好き、スラッシュのこと大好き…!あっ、愛してる♡んっ♡こ…子どもも欲しい♡好き♡ナカにスラッシュのいっぱいちょうだい♡あっ♡なんかキちゃう♡ああっ♡んっ♡」
「クソッ、死ぬほど可愛い…俺も好きだ。愛してる。アステル…また…奥に…出すぞ…!俺の子を孕め…!ずっと俺の隣に…んっ…イく…イく…うっ…うああ!」
「ああああっ♡♡」
ビュルルッビューーッビューーッッ
ビクンッビクビクッビクンッッ
最奥を叩かれるのと同時に頭が真っ白になり、全身に電気が流れたかのように痙攣する。膣がペニスを搾り上げ、溶けてくっ付いてしまいそうになる。強すぎる快楽は苦しみのようで逃れるように腰が跳ねるが、精悍な腕に抑えつけられた。
「はあ…はあ……」
「もしかして、今イったのか?」
「んっ…たぶん…そうだと思う……」
「…そっか」
スラッシュは少し眉を下げて微笑むと、私を優しく抱き締め髪に顔を埋める。
太腿から嫌な予感が伝わり私は彼に問いかけた。
「ねえ…スラッシュ……」
「あと一回だけだからさ……」
「もう遅いし…今日は寝なきゃ……」
「んーーーー…………ヤダ」
「ちょっと♡スラッシュ♡やあっ♡あっ♡ああっ♡」
******
翌朝、頬を膨らませてそっぽを向く私を見て、上半身裸のスラッシュは項垂れた犬のように床に座った。
「悪い……」
「一回だけって約束したよね?」
「ハイ……」
「優しくするって言ったのに」
「ゴメンナサイ……」
「罰としてえっちは1週間禁止です」
「はあ!?それだけはマジで勘弁しろって!」
「駄目、反省して」
「なっ…!お前だって気持ち良さそうだったじゃねえか!」
「…1ヶ月禁止」
彼は見たことないほど絶望した表情を浮かべていた。